派遣社員にはいろいろなタイプの人がいます。
仕事ができて高い時給を払う価値がある派遣社員と、仕事ができずに無駄に時給を払うことになる派遣社員。
派遣先が評価し、派遣元からの信頼を得られるのは、当然仕事ができる派遣社員です。
では、どんな派遣社員は「仕事ができる」と評価され、どんなタイプは「仕事ができない」レッテルを貼られてしまうのでしょうか。
ここでは、それぞれの派遣社員の特徴と、「できる派遣社員」になるポイントを紹介します。
目次
「仕事ができる」と思われる派遣社員の特徴
せっかく働くなら「この人は仕事ができる!」と思われたいですよね。
派遣先で高い評価が得られれば、派遣会社に伝わり、次の契約に好条件の求人を紹介してもらえる可能性も高まります。
では、できる派遣社員とはどんな人のことを指すのでしょうか。
ここでは、「仕事ができる」と思われる派遣社員の特徴を紹介します。
理解力がある
派遣社員は契約期間が決まっているため、ゼロから育てるという概念がありません。
担当の業務内容についてすぐに理解し、実務に移っていけるスピード感が求められます。
理解力があることが「できる派遣社員」かどうかの分かれ目。
説明したらすぐに正しく理解してくれるだけでなく、わからなければその場で的確な質問をし、曖昧なまま業務を進めないこともポイントです。
謙虚で礼儀正しい
派遣先の社員ではなく、期間限定だからという理由で、職場の人とうまくやれないのは困ります。
誰に対しても謙虚で礼儀正しい姿勢をもつ人は、一緒に働いていて気持ちがいいというもの。
業務上のスキルや知識とは直接関係のないところですが、こうした人間性に関することが評価されることは多々あります。
効率重視でテキパキしている
派遣契約は残業なしというケースも多く、限られた時間の中で担当する業務をいかに効率的にこなしていくかが重要です。
時給で給与が支払われる派遣社員は、時間に対してのコストが目に見えてわかりますよね。
テキパキと効率重視で動いてくれればその分コスパが高いと言えるため、企業にとってありがたい派遣社員と言えます。
ビジネスマナーがしっかりしている
敬語の使い方やメールのやり取り、接遇などあらゆる面でビジネスマナーが求められます。
中にはビジネスマナーレベルが非常に高い派遣社員もいます。
自社の社員よりもしっかりしたビジネスマナーを持っている人を見ると、「こんなにできる人が社員ならいいのに。」と、周りもつい思ってしまいます。
仕事を頼むとプラスαがついてくる
依頼した仕事が完璧な状態で返ってくるのは、派遣社員には当たり前に求められるレベルですが、「できる派遣」と思われる人は、プラスαをつけて返してくれます。
プラスαがポイントで、依頼した内容を大きく逸脱してはいません。
たとえば、見やすいように資料が順番に並べてあったり、付箋メモでポイントがわかるように示してあったりと、ちょっとしたことです。
派遣社員という立場を理解したうえで、相手目線に立ったプラスの気使いができるということですね。
職場の空気を読む力がある
職場の雰囲気は企業によって大きく異なりますが、どんな雰囲気であっても柔軟にあわせていけるのが「できる派遣」の特徴です。
空気を読める力と言ってもいいでしょう。
相手の立場を考えて行動でき、派遣先の希望に沿った仕事のやり方で進められる人は、どこに行ってもやっていけそうだと思われます。
これはNG!「仕事ができない」派遣社員とは?
派遣先からマイナスの評価を受けてしまうと、今後のキャリアに悪影響を及ぼす可能性がでてきます。
ここでは、そんな「仕事ができない」と思われる派遣社員の特徴を紹介します。
わからないのに質問しない
スキルや知識を身につけていても、契約ごとに異なる場所で仕事をするわけですから、どうしてもわからないことがでてきます。
その中でも、いかにわからないことを整理して伝え、わかる状態に素早くもっていけるかが重要です。
教えてくれるのを待っていたり、わからないまま進めてミスをしてしまうようでは、仕事ができないと思われても仕方がありません。
遅刻が多いなど基本的なことがなっていない
派遣社員は派遣元、派遣先双方から信頼されなくてはならなりません。
遅刻が多い、身なりが適切でない、敬語が使えないなど、基本的なことがなっていないとNGです。
いくら言われた仕事を問題なくこなしていても、周囲から信用されず「この派遣社員はだめだ。」と思われるでしょう。
勝手にいろいろなことをやってしまう
派遣という働き方は、契約に沿った仕事をおこなうことが前提なので、勝手にいろいろなことをやってしまうのもいけません。
自身の裁量範囲を超え、派遣先の社員の業務に口出しすると、余計なことをしていると思われます。
派遣先は派遣社員に対して、「頼んだ仕事を的確にやってほしい」と求めています。
要望にあった働きができなければ、派遣社員としては残念な印象です。
派遣前に仕事内容を吟味していない
自分のスキルレベルをしっかりと把握していないのも、「できない派遣社員」の特徴です。
契約を結ぶ前に業務内容について確認しているにも関わらず、できない業務をできると言ってしまう、具体的に何ができるのかわからないなど。
実際に就労してから「やっぱりできませんでした。」では、結局派遣先に迷惑をかけることになるでしょう。
自分が何ができて何ができないのかを理解してこそ、できる派遣社員と言えるでしょう。
仕事ができる派遣社員になるには?
では、仕事ができる派遣社員になるにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、心構えやスキルアップのポイントなど、「できる」と思われるためのステップを紹介します。
自分が得意な仕事を紹介してもらう
派遣期間の短い間で結果をだして「できる」と思われるには、自分の強みを活かせる場所で勝負することも大切です。
得意分野で働くことができれば、スキルアップのための努力や工夫も苦にならないはず。
まず必要なのが自己分析をきちんとおこなうことです。
自分がどんな仕事なら役に立て、モチベーションを保ってやっていけるのかを掘り下げてみましょう。
そのうえで派遣会社とのキャリアカウンセリングを通じ、自分の強みが発揮できる職場を紹介してもらいましょう。
派遣会社のスキルアップ制度を利用する
派遣会社にはスキルアップ制度が設けられていることが多いです。
たとえば、OAスキル、ビジネス英語、接遇マナーなど。
無料で学べるものから、資格取得の費用負担をおこなってくれるもの、セミナーや講習会の紹介まで、多種多様な制度があります。
派遣会社は、派遣社員の質が上がれば派遣先からの評価も受けやすくなり、業績にも関わってきます。
そのため、派遣社員のスキルアップを積極的にバックアップしてくれるのです。
どこに行っても通用するビジネススキルがあれば、派遣社員自身のキャリアアップに大きく貢献するはず。
派遣会社でどんな制度があるのかは、派遣会社のHPや担当の人に聞いてみるとわかりますから、ぜひ利用してみましょう。
労働の対価として給与を得ている意識をもつ
できる派遣社員だと思われるために必ずもっておきたいのは、労働の対価として給与を得ているという意識です。
「自分はこの時間給をもらうだけの仕事を1時間のうちにしただろうか。」くらいの気持ちで仕事に取り組みましょう。
コスト意識が高まることで、効率を考え、正確性やスピードを上げる工夫をするようになります。
仕事ができる派遣社員になればキャリアの可能性が広がる
「仕事ができる」と思われる派遣社員になると、高評価を得て時給アップや条件のいい案件の紹介につながります。
場合によっては、派遣先で正社員として直接雇用の打診を受けることも。
向上心をもってスキルアップに挑戦していけば、今後のキャリアの可能性が広がります。
「できる派遣」「できない派遣」の特徴をぜひ理解し、「できる派遣」を目指していきましょう。
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