転職は人生の中で大きな決断の一つ。
それを家族や恋人、友人など、自分にとって大事な人に反対されたら辛いですよね。
しかし、相手によってどう対処すべきかが異なります。
適切な対策でぜひ理解してもらえるよう努力していきましょう。
ここでは、転職を反対された場合の相手別対策法を紹介します。
目次
もっとも多い悩みは「嫁ブロック」
転職を反対される大事な人の筆頭、それは妻です。
妻からの転職反対を「嫁ブロック」と呼ぶこともありますよね。
ここでは、妻はなぜ反対するのか、妻を説得するにはどうすればいいのかを解説します。
妻はなぜ転職を反対するのか
もっとも身近な存在である妻からの反対にショックを受ける、あるいは怒りにも似た気持ちがわくこともあるかもしれません。
「なぜ分かってくれないのか」と。
しかし妻からの反対には、まず妻が感じる不安について、妻の立場に立って考える必要があります。
妻の不安は大きく分けて二つの可能性が。
一つ目は経済的なことへの不安です。
家計の管理をする妻も多いでしょうから、転職によって家計が成り立たなくなるのではないか、ローンの支払いは大丈夫なのかなど不安に感じます。
二つ目は愛情ゆえの不安。
転職で家族の時間が今までのように過ごせなくなる、激務になって夫の体調を心配するなどの気持ちです。
まずは妻が何に対して不安に感じて反対しているのかを考えてみましょう。
転職を伝える方法を間違えてるのかも
「嫁ブロック」にあってしまったなら、事実の伝え方を間違えている可能性もあります。
例えば「転職するから。」とだけぶっきらぼうに伝え、なぜそうなったのかなど事情を一切説明しなかった経緯はありませんか?
妻の性格にもよりますが、相手が嫌がる方法で伝えてしまった可能性があります。
これまでの妻との付き合いの中で、妻にとっての大切なことは多少なりともわかっているはず。
妻は転職自体に反対なのではなく、その伝え方に誠実さを見いだせないのかもしれませんよ。
妻の不安要素を解消する努力を
自分が決めた転職ですから、誰に反対されても意志を貫き通すべき。
ただし、妻からの反対に対しては、その不安を解消する努力が必須です。
なぜなら、妻は誰よりも支えになってくれる存在だから。
転職活動をスムーズに進めるためにも、内定先で新たな一歩を踏み出すためにも、妻には誠実な対応が大切です。
経済的な不安であれば、転職先で提示された給与額を具体的に示す、在籍しながらの転職活動で無職期間を作らないことも基本です。
普段から節約を心がけるなど行動で示すのも、真剣に考えていることの証明になります。あまりに忙しくて残業が多そうな職場は妻や子のためにも避けるなど、転職先を選ぶ基準に家族のことを組み込むのも、ときには必要でしょう。
妻は一番の理解者だから諦めず説得すべき
身近な存在であるがゆえに、頑なな反対にあって苛立つことがあるかもしれません。
しかし、女性はすぐに変化を受け取めることができなくても、一度覚悟を決めたらちゃんとわかってくれる人も多いもの。
諦めずに誠心誠意、説得しましょう。
普段から仕事に対する考え方を伝えておくなど、コミュニケーションを取っておくことも大切ですよ。
恋人の反対は関係性から考える
恋人に転職を反対されて悩むこともあります。恋人関係であっても将来を考えているかどうかで、転職の伝え方や対応も変わってきます。
そこで、恋人への対処法を紹介します。
結婚を考えている相手なら配偶者同様
付き合った年数も一緒に過ごす時間も長い、そろそろ結婚を考えている、その場合は、配偶者と同じ考え方をします。
妻への対処法同様に、相手が何について不安に感じているのかを見つけるところからはじめ、不安を解消する努力を提示するのが誠実な方法です。
ただし、恋人の場合は関係性による場合も。
さほど深い関係性を築けていないのであれば、転職反対にそれほど動じる必要もないかもしれません。
会えないことへの不安には代替案を
恋人が転職に反対する理由としては、経済的なことよりも環境の変化によって会えなくなることへの不安が大きいことも。
「平日はしばらく会えないかもしれないけど週末はできるだけ時間を作る。」など代替案を提示して、相手を思っていることを伝えましょう。
友人・知人の反対は相手を見極める
相談の意味も込めて、友人・知人に転職したい旨を伝えることがあるでしょう。
友人・知人からも反対されることがありますが、相手を見極める必要がありますよ。
現役かつ転職に詳しい人の意見なら参考に
友人・知人に相談する場合、大前提として相手が現役の会社員である必要があります。
自営業やフリーランスの人に相談しても「転職なんてやめて起業すれば?」と言われてしまいますし、定年を迎えた後の人であれば今の転職事情はわからない。
話を聞いてもらうだけならいいのですが、相談相手としてはふさわしくありません。
人事や直近で転職経験がある人などの反対意見であれば、その根拠をしっかり聞くなどして参考にはすべきです。
未経験の一般論は気にしないこと
今の会社に全く不満がないと言う会社員もいますが、多くの会社員は何かしらの不満を抱えて仕事をしています。
本当は転職したい気持ちはあるけれど、現状を変えたくない、変えれないなど、さまざまな事情で動いていないのです。
こういう人に相談すると「転職はそう簡単ではない。」と反対されます。
これは、相手を心配する気持ちもありますが、本当は転職を決意した人をうらやむ気持ちもあるでしょう。
変化を求めて旅立とうとしている友人を引き留めて、自分と同じステージに立っていてほしいのです。
自身が何の経験もないのに一般論だけで引き留めているのであれば、あまり気にしないことが大切です。
親や子からの転職反対をどう考えるべきか
遠くに住んでいる親や、もう大きくなった子どもがいる人もいるでしょう。近くにいる人ではなくても、大事な存在には変わりありません。
最後に、親や子から反対された場合の対処法を紹介します。
親の意見は聞いたら流せばいい
子供の頃に構築された親との関係性は、いい大人になっても意外と変わらないもの。
いまだに親が絶対的な存在だという人もいるでしょう。
親の喜ぶ顔を見たいと思うのは自然なことですから、親からの反対は凹むものです。
親は人生の大先輩ですから、反対意見に耳を傾けることも必要ですよね。
ただし、基本的に親の意見は聞くことはしても、言う通りにするのかは別問題です。
なぜなら親の意見は子供を思うあまり、客観的かつ冷静なものではないことが多いから。
本人の強みややりたいことは差し置いて、どうしても世間体がいい会社を勧めてきたりしてしまうのが親なのです。
しかも、親が現役のときと今の転職事情は大きく異なりますよね。
親のアドバイスはありがたく受け止めるとしても、実際に転職するのは今現役である自分自身。
そのことは忘れないようにしましょう。
本当に役に立つアドバイスを求めるならば、転職エージェントなどのプロを頼るのも一つですよ。
子供は大人だと思って誠実な対応を
子供に転職を反対される機会は多くはないかもしれませんが、子供にとって親の職業は意外と気になるもの。
相手が子供だとあしらわず、大人同様にちゃんと説明することも必要です。
子供は、親が思う以上にちゃんと物事を考えています。
転職を決めた理由や気持ちを伝えることで、下手に不安を与えることがなくなりますよ。
実は筆者自身も子供の頃、おもちゃ屋を経営していた叔父が店をたたんで会社員に戻るとき、悲しい気持ちになって反対してしまったことがあります。
ですが、大手のおもちゃ屋が近くにできて経営が厳しくなった事情を説明してもらい、子供ながらに納得して父を応援しようと思いました。
子供が何歳だろうと、ちゃんと向き合うことが必要ではないでしょうか。
大事な人に転職を反対されたら気持ちを知り誠実に対処しよう
家族や恋人、友人など身近な人に転職を反対されることがありますが、相手にも反対する理由があるというもの。
どうせなら、大事な人には天職の決断を応援してほしいですよね。
なぜ反対するのかを理解するところからはじめ、それぞれにあった適切な対処法を講じましょう。
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