ここでは、「重要視」という言葉について詳しく掘り下げていきたいと思います。「重要視」という言葉は使われる機会の多い言葉だと思いますが、ここで正しい意味や使い方を確認しておきましょう。また、類義語や関連語、対義語、熟語、慣用句などもご紹介するとともに英語や中国語での使い方についても合わせてご紹介します。
目次
重要視の読み方
「重要視」の読み方は、「じゅうようし」となります。この他に別の読み方はありませんが、「重」と「要」「視」で分けた時にそれぞれ他の読み方も出来ます。例えば「重」の場合は、「ちょう」「え」「おも（い）」「かさ（ねる）」などの読み方があります。「要」の場合は、「よう」の他には「かなめ」「い（る）」という読み方があります。「視」の場合は、「し」の他に「み（る）」という読み方もあるので確認しておきましょう。
重要視の意味について
「重要視」の意味についてですが、ある人物や物事を重要なものだと考えることを言います。もっとも大切なものだと考え、認識することという意味があります。「重要視」という言葉に近い言葉で「重視」もありますが、こちらももっとも大事なものだと考えるという意味では「重要視」と同じです。しかし、「重視」の場合は大切なものに注目することを言いますが「重要視」の場合は大切なものに注目するだけではなく認めるという意味があります。
重要視の正しい使い方
「重要視」は、もっとも大切なものについて考え受け入れるという意味になるので正しい使い方は1番大事な物を認めるという使い方です。例えば、一例をあげると「彼は仕事のパートナーを選ぶ時に性格を重要視する。」という文は正しい使い方になります。仕事のパートナーには良い性格、自分と合う性格がもっとも大事だという意味です。また、「国は重要視すべき問題を抱えている。」という文も1番大切に考えるべき問題があるということで正しい使い方になります。
重要視の間違った使い方
「重要視」の間違った使い方は、「もっとも大事なもの」という意味で使われていないことです。例えば、「面接で人を判断する時は、内面は3番目に重要視するべきである。」という使い方は出来ません。「重要視」はもっとも大切な事柄なので、3番目に大切にするという使い方は間違いになります。また、「結婚条件には、経済力や生活力は二の次に重要視する。」という使い方も、最重要という本来の使い方ではないため間違った使い方と言えるでしょう。
重要視を使った例文
それではここで「重要視」という言葉を使った例文について、いくつかご紹介したいと思います。「重要視」という言葉は、ニュースで聞く機会があったり新聞などで見る機会が多い言葉だと思います。議論する場面で使われることもあるでしょう。「重要視」は、どんな時に使われることが多いのか具体的な例文とともにご紹介していきます。
重要視の使い方【例文その①】
まず一つ目の例文は、転職についての友人との会話の場面になります。
「こないだ、やっと転職先が決まったんだ。」
「そうなんだ、おめでとう。どんな会社に転職が決まったの？」
「貿易会社だよ。年齢的に難しかったけれど、今までのキャリアがあるから能力を重要視してもらったんだと思う。」
「そうなんだね、それは良かったね。」
この会話では、能力を重要視してもらったために転職先が決まったということで正しく「重要視」が使われている一例です。
重要視の使い方【例文その②】
二つ目の例文は、学校で環境破壊について議論している場面です。
「近年、地球温暖化が問題になっています。」
「そうですね、どんなことが問題だと思いますか？」
「問題は色々ありますが、一人一人が環境破壊について知らないことが問題だと思います。」
「では対策として何を重要視すべきですか？」
「一人一人が環境を守ることを意識して二酸化炭素の排出を減らすことが大切です。」
この議論では、地球温暖化を防ぐために一人一人が意識して二酸化炭素の排出を減らすことを重要視すべきだということで正しく使われています。
重要視は英語でなんて言うの？
「重要視」は英語にする場合は、「important」「respect」「attaching of importance」などとなります。「今は、多くの企業で個性が重要視される時代です。」という文章を英語に変換する場合は、「Now is the era where individuality is regarded as important in many companies.」という文章になります。
重要視は中国語でなんて言うの？
「重要視」は、中国語にする場合は「重要（Zhòngyào）」や「重视（zhòngshì）」となります。「今は、多くの企業で個性が重要視される時代です。」という文章を中国語に変換する場合は、「现在是个性在许多公司中被认为是重要的时代。（Xiànzài shì gèxìng zài xǔduō gōngsī zhōng bèi rènwéi shì zhòngyào de shídài.）」という文章になります。
重要視の類義語や関連語は？
「重要視」の関連語や類義語は、「物事の価値について重く考えること」「物事の意味について深く考える」という意味では「大事に考える」「重視する」などの言葉が考えられます。「何か特定のことに力を入れる」という意味では、「注力」「強調」「最優先」などの言葉も関連している言葉の一つと言えるでしょう。「ある物事を他の物よりも価値があると考える」という意味では、「重大視」も似た言葉の一つとして数えることが出来ます。
重要視の対義語は？
「重要視」の対義語は、「度外視」になります。「度外視」とは、全く問題にしないこと、かまわず無視することという意味です。何か特定の物事に注意を払わないこと、かまわずに放置しておくことという意味になるので「重要視」の対義語になると言えるでしょう。また、「無視する」「放置する」「軽視する」「等閑視」なども物事をいい加減に見過ごしてそのままにするという意味になるので「重要視」とは相反する言葉と言えるでしょう。
重要視を使った熟語や慣用句、ことわざはある？
「重要視」を使った慣用句や熟語、ことわざなどは特にありません。しかし、「重要」を使った慣用句はいくつかあります。「重要参考人」「重要港湾」「重要美術品」「重要文化財」などがあります。また、「重」と「要」「視」を分けた場合にいくつかの熟語があります。「重」の場合は、「幾重」「加重」などの二字熟語があり「要」であれば「肝要」「緊要」などの二字熟語があります。「視」の場合は、「可視」「凝視」などの二字熟語があります。
重要視にまつわるサイト
「重要視」にまつわるサイトを2つご紹介します。
http://yourei.jp/%E4%BA%8B%E3%81%8C%E9%87%8D%E8%A6%81%E8%A6%96
こちらのサイトでは、「重要視」を使った例文がいくつか紹介されています。
https://kotobank.jp/word/%E9%87%8D%E8%A6%81%E8%A6%96-527784
こちらのサイトでは、「重要視」の基本的な意味について解説されているので参考になります。
重要視の意味や使い方についてのまとめ
「重要視」には、もっとも大切だと考えるものを認めるという意味があります。議論する場面で聞く機会があったり、ニュースでも聞くことの多い言葉です。ここで正しい意味や基本的な使い方について改めて確認しましょう。間違った使い方によって本来の意味が伝わらなくなったり、誤解を与えることのないようにしたいですね。
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