ここでは、言葉の意味について掘り下げてご紹介したいと思います。今回ご紹介する言葉は「絶大」です。「絶大」という言葉は色々なところで聞く機会がある言葉だと思いますが、基本的な意味や読み方、使い方などについてご紹介したいと思います。また、関連する言葉や反対の意味を持つ言葉、慣用句や熟語についてもご紹介します。
目次
絶大の読み方
「絶大」の読み方は、「ぜつだい」となります。この他に別の読み方はないのですが、「絶」と「大」を分けた時に別の読み方も出来るようになります。「絶」の場合は、「ぜつ」の他に「た(える)」や「た(つ)」「た(やす)」などの読み方があります。「大」の場合は、「だい」のほかにも「たい」「おお(きい)」「おお」「おお(いに)」などの読み方があります。「絶大」の場合は、「ぜつだい」の読み方だけですが他の読み方も合わせて覚えたいですね。
絶大の意味について
「絶大」は、「非常に大きいこと」「非常に大きなもの」「非常に大きいそのさま」という意味になります。この上なく大きいこと、という意味で使われます。そのため、何か特定のものがどれだけ大きいかを表す時に使われることが多いです。例えば、「絶大な支援」や「絶大な信用」「絶大な影響」「絶大な損害」などが当てはまります。良い意味でも悪い意味でもとても大きい何か、という意味で使われるということを覚えておくようにしましょう。
絶大の正しい使い方
「絶大」は、何かととても大きなものに対して使うと正しい使い方になります。例えば、一例を挙げると「友人は、職場の上司に絶大な信頼を置いている。」という使い方は正しい使い方になります。それだけ上司をすごく信頼している、と言うことが出来るでしょう。また、「彼は、職場の女性から絶大な人気がある。」という使い方も正しいと言えます。職場の女性からものすごく人気があるという意味になるので、正しい使い方になります。
絶大の間違った使い方
「絶大」の間違った使い方は、大きいものという意味で使われないような場合などになります。例えば、一例を挙げると「このアーティストはあまり知られていないから、絶大な人気がある。」という使い方は間違いになります。知名度が低いということは、人気も少ないことを意味するからです。また、「絶大な信頼がない」という使い方も間違いになります。信頼がないということは、そもそも「絶大」という言葉を使う必要がないからです。
絶大を使った例文
それではここで、「絶大」を使った例文についていくつかご紹介します。「絶大」という言葉はニュースなどテレビで見たり聞いたりする機会が多いと思います。例えば芸能人であれば、絶大な人気がある人を取り上げたり絶大な影響力がある人についての情報が流れたりします。ここでは、日常会話で出てくる「絶大」という言葉の具体的な例をご紹介します。
絶大の使い方【例文その①】
一つ目は、友人と音楽について会話する場面です。
「どんな音楽が好き?普段どんな音楽を聴いてるの?」
「ロックが好きなんだ。最近よく聞く曲は、イギリスで絶大な人気を誇るバンドの曲だよ。」
「へー、今度聞かせてよ。」
「うん、良いよ。君はどんな音楽が好きなの?」
「ポップな曲が好きだよ。」
「ポップミュージックも良いね。」
この会話では、よく聞く曲がイギリスで絶大な人気を誇るバンドの曲であるということで正しく「絶大」という言葉が使われています。
絶大の使い方【例文その②】
二つ目の例文は、学校で先生と生徒が会話する場面になります。
「学年全体での投票が行われた結果、生徒会長は君に決まったよ。」
「先生、本当ですか?」
「他の候補者と、圧倒的な差で君に決まったんだよ。沢山の生徒から絶大な支持を得ているね、これから頑張ってくれるかな。」
「はい、これから頑張りたいと思います。」
この会話では、生徒の絶大な支持を得て生徒会長に決まったということで「絶大」という言葉が正しく使われています。
絶大は英語でなんて言うの?
「絶大」は英語にすると、「tremendous」や「enormous」になります。「この父親は、息子に絶大な信頼を置いています。」という文章を英語にする場合は「This father has a great deal of trust in his son.」という文になります。「彼は国民に絶大な影響を及ぼしています。」という文は、「He has a tremendous influence on the people.」になります。
絶大は中国語でなんて言うの?
「絶大」は中国語で「巨大(Jùdà)」になります。「この父親は、息子に絶大な信頼を置いています。」は中国語で「这位父亲非常信任他的儿子。(Zhè wèi fùqīn fēicháng xìnrèn tā de érzi.)」です。「彼は国民に絶大な影響を及ぼしています。」という文は中国語で「他对人民产生了巨大的影响。(Tā duì rénmín chǎnshēngle jùdà de yǐngxiǎng.)」です。
絶大の類義語や関連語は?
「絶大」の関連語、類義語は大きさや範囲が大きく力があるものという意味では「巨大」「凄まじい」「膨大」「莫大」「馬鹿でかい」「甚だしい」「甚大」「多大」などの言葉が考えられます。いずれも、想像できないくらいにとても大きなものでびっくりするほど大きいという意味になります。このうち、「甚大」は被害や損害が大きいことを意味します。「膨大」はただ単に数が多いという意味になります。「多大」は数量や抽象的な事柄、「莫大」は程度や数量が大きいことです。
絶大の対義語は?
「絶大」の対義語は、特にありません。しかし、「絶大」の意味はとても大きなことやもの、またはその状態ということなので小さいものを指す場合の言葉が対義語として考えられるでしょう。「最小」は、一番小さいこと、とても小さいものという意味になるので「絶大」とは相反する言葉の一つと言えるでしょう。また、「最少」ももっとも少ないことという意味で「絶大」とは真逆の意味になることから対義語の一つに数えられるでしょう。
絶大を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
「絶大」を使った熟語やことわざ、慣用句などは特にありません。しかし、「絶」と「大」に分けた場合にそれぞれの熟語は考えられます。「絶」を使った熟語であれば、「隔絶」「拒絶」などの二字熟語があります。三字熟語には、「絶縁体」「絶縁線」などがあり、四字熟語には「拒絶反応」「国交断絶」などがあります。「大」の場合は、「一大」「寛大」などの二字熟語があります。三字熟語には、「一大事」「右大臣」などがあり四字熟語には「移動大使」などがあります。
絶大にまつわるサイト
「絶大」にまつわるサイトを2つご紹介します。
https://eow.alc.co.jp/search?q=%E7%B5%B6%E5%A4%A7
こちらのサイトでは、「絶大」の英訳が詳しく書かれているので参考になります。
http://tuneoo.blogspot.com/2011/10/blog-post_12.html
こちらのサイトでは、「絶大」や関連した類語などについての解説が詳しく書かれています。
絶大の意味や使い方についてのまとめ
「絶大」という言葉には、とても大きなものやこと、またはその状態という意味があります。普段聞き慣れている言葉の一つだと思いますが、改めて正しい意味や使い方などを確認して間違った使い方をすることがないようにしましょう。また、中国語や英語などといった外国語での使い方や例文も参考にしながら役立てていきましょう。
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