ネット社会になってきた今、「悪用」とういう言葉がよく使われるようになってきました。
今回は「悪用」という言葉の意味や、関連する言葉などを紹介します。
正しい使い方や、間違った使い方など、どんな場面で使うのかも合わせて紹介します。
また、英語や中国語なども調べたいと思います。
まず先に、読み方から紹介します。
目次
悪用の読み方
「悪用」の読み方は、「あくよう」です。
これ以外の読み方はありません。
「悪」は、「あく」「わる(い)」「にく(い)」と読むことができます。
意味は、 好ましくない状態である。よくない。 許しがたい。 見苦しい。みっともない。
良い意味で使うことはない漢字です。
「用」は、「よう」「ゆう」「もち(いる)」と読むことが出来ます。
意味は、 しなくてはならない事柄。はたらきをすること。 真理や事物のもつはたらき。使用する。
日常でもたくさん使う言葉の1つですね。
「使う」を「使用」と言い換えることができます。
悪用の意味について
「悪用」の意味ですが、悪い事のために使うこと、悪い目的に利用すること。
「悪用」と聞けば、誰もが悪いことを想像しますよね。
「悪」という字が入っている漢字はほぼ良くないことを表しています。
「悪意」や「悪影響」「悪化」「悪運」など全て、良くない意味で使われます。
最近でよく聞くのが「クレジットカードの悪用」や、一番最近では「paypayが悪用された」なんて言葉も多く耳にしました。
何かを悪用されるということは本当に怖いことですね。
悪用の正しい使い方
次に「悪用」の正しい使い方です。
「悪用」は名刺なので、「悪用~」と使うことができます。
「悪用した」「悪用された」「悪用されていた」などで文章を作ることができます。
どれも、悪いことに使用された時に使う言葉です。
意外と悪用されていることって多いかもしれません。
法務省などのサイトでも、身に覚えのない利用料の請求や、法務省を名乗った手続き等の悪用した請求に注意するように促しています。
こういった真面目なサイトでも「悪用」が使われています。
悪用の間違った使い方
「悪用」の間違った使い方です。
「悪用」は全てのものに対して悪いことに使用したからといって「悪用」とは使いません。
例えば、「のこぎりを悪用して、人を傷つけた」とは言いません。
これだと不自然な文章に見えます。
「のこぎりを使って、人を傷つけた」だと自然な文章になります。
何故、この場合「悪用」を使わないかというと、のこぎり自体の本来の機能をそのまま使っているからだと考えられます。
ナイフも同じです。本来の鋭利な部分を使っている、ということであれば悪用とはならないのでしょう。
悪用を使った例文
では、「悪用」を使った例文を紹介します。
出来れば日常でも使いたくない言葉ですが、これから使われるシーンはどんどん増えていく時代になってきたので2つ紹介します。
現実で自分が何かを悪用された時の、腹立たしさはかなりのものです。
自分に落ち度があって悪用されることもあれば、全く落ち度がないのに悪用されることもあります。
悪用の使い方【例文その①】
「そういえば、パスワードって複雑にしてる?」
「そんなに複雑じゃないかな」
「だったらパスワード複雑にするほうがいいよ!」
「急にどうしたの?」
「私パスワード簡単だったから、いつの間にか個人情報が悪用されてたの!」
「え?そんなことあったの?大変じゃん!」
「本当に大変だったよー!」
実際に個人情報が悪用されてることって多くあるんです。
聞いたこともない会社から、勧誘のお知らせが郵便で来ることありませんか?
お子様がいる家庭なら特にあると思います。
これも個人情報が勝手に使われている証拠です。
悪用の使い方【例文その②】
次に紹介するのは例文とは少し違いますが、実際に起こったことです。
障害者郵便制度悪用事件
複数の団体による心身障害者用低料第三種郵便物制度の悪用
その内の一団体がおこした障害者団体としての虚偽の内容の公文書発行
これは簡単に説明すると、心身障害者のためにある良い制度が悪用されたということです。
これ以外にも、困っている人のための制度を悪用して、お金を不正に受け取っている人が逮捕されるというニュースもよく目にします。
こういった悪用は本当に許せるものではありません。
悪用は英語でなんて言うの?
「悪用」を英語で言うと、abuse、misuseなどがあります。
英語での例文を紹介したいと思います。
彼は友達のアドバイスを悪用した。
He abused his friend’s advice.
この情報の悪用はしません。
I will not abuse this information.
それは悪用される可能性があります。
There is a possibility that will be abused.
悪用は中国語でなんて言うの?
「悪用」の中国語は、「滥用」「恶事」「坏事」などが似た言葉として使われています。
この情報の悪用はしません。
我不会把滥用这份信息。
権利の濫用は許してはならない。
滥用权力不被允许。
彼は悪事をし尽くした.
他坏事做绝了。
悪事の限りを働く.
干尽坏事
中国語は、日本語の漢字の語源だと言われていますので、同じ漢字が多くあります。
使い方も日本語と似ています。
英語は色んなニュアンスの仕方があり、表現方法がたくさんあるので、「悪用」といったらこれ!と決まった単語があるわけではないのでシーンに合わせて使い分けます。
悪用の類義語や関連語は?
「悪用」の類義語や関連語を紹介します。
「利用」「濫用」「乱用」「逆用」「誤用」「倒錯」などがあります。
また、関連する言葉として「常用」「依存」「盗用」「「利用する」「つけ入る」「使い回し」「使い古す」「乗っかる」「不正利用」「乗る」「使い込む」「使いすぎる」「行き過ぎ」「勝手な」
「出し抜く」「踏み台にする」「利用される」「乱脈」「転用」などがあります。
ニュースなどでも、「悪用」という言葉を使っているときは、悪用した人間が逮捕されたり、悪用されてしまった被害者の話だったります。
悪用の対義語は?
「悪用」の対義語は「善用」という言葉があります。
「善用」の意味は、よい方に使うこと。うまく使うこと。
「悪用」と違い、「善用」はあまり普段使う言葉ではないです。
むしろ、全く使わない言葉かもしれません。
良い言葉を使わなくて、悪い意味の言葉をたくさん耳にするのは悲しいことですね。
例えば、「善用すべき研究も素養も持ち合せていなかった 」「善用することに成功したからといって」「善用しなければなりません」などでしょうか。
やはり、あまり使わない言葉なので難しいです。
悪用を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
「悪用」を使った四字熟語はないですが、似たような意味を持つ熟語を紹介します。
「職権濫用」
自分の職務上認められている権限を越えた行いをしたり、不正に使用したりすること。
「極悪非道」
人の道から外れた、これ以上ないほどの悪のこと。
似たような意味を持つことわざも紹介します。
「悪事千里を行く」
善いおこないは世に知られにくいが、悪い評判やおこないはすぐに世間に知れ渡るということ。
「悪の報いは針の先」
悪いことをした報いは、針の先を回るほどに早く、たちまちに自分の身にやってくるということ。
悪用にまつわるサイト
「悪用」にまつわるサイトを2つ紹介します。
https://kotobank.jp/
コトババンクというサイトです。
とてもシンプルなサイトですが、知りたいことが簡潔に載っているので見やすいです。
https://keiji-pro.com/
刑事事件弁護士ナビのサイトです。
弁護士の探し方や、犯罪をしたらどのような刑があるのかも知ることができます。
ここで法のことが少しでもわかれば、「悪用したい」なんて気持ちはなくなりますよね。
悪用の意味や使い方についてのまとめ
「悪用」を紹介しましたが、やはり良い場面で使う言葉ではないですね。
「悪用」する人の気持ちはわからないし、分かりたくもないですね。
日常生活の中で、私たちが「悪用」されないためにできることはたくさんあります。
パスワードを複雑にする。これがまず一番すぐに出来ることではないでしょうか?
SNS等でも、簡単に個人情報を教えない、載せないなどできることはたくさんあります。
「悪用」されないように注意しましょう。
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