不正というと、政治や企業が何かしらの問題を起こした時などに、良く聞く言葉だと思います。しかし、実際のところはいったいどういう意味で、どういった場面で使うのが正しいのかを今回、解説していこうと思います。また、英語や中国語での不正の意味や使い方、不正に関するサイトなどを紹介し、より不正に対する理解やなじみを深いものにしていこうと思います。
目次
不正の読み方
不正の読み方はそのまま、「ふせい」と読みます。しかし、特殊な書籍での場合や、小説などでの造語のような意味合いとして、この二文字を組み合わせた歪という字の読み方、「ゆがみ」であったり、「いびつ」といったような振り仮名で使用されることもあります。その場合、やはり政治や社会の中での歪みを表わす意味での、不正トいったような使い方がされます。どの道、余り良い意味では使われないのが普通といったところでしょうか。
不正の意味について
不正の意味としては正しいという字に否定等のそうではないという意味の語、不をつけているので、そのまま正しくない、あるいは正しくないことそのものを指したりします。また、同じような意味にもなりますが、正当なことではないということや、その様子さえも不正ということもあります。一口に不正といっても、その様子や事象そのものを指す場合や、それを行うことを指す場合、全てをひっくるめてそれらを指す場合と、意外と使用範囲は広いということが分かります。
不正の正しい使い方
不正の正しい使い方というと少しややこしい感じがしますね。不正というのは意味でも解説したとおり、正しくないことを指すので、思いつきやすいのは不正行為という意味での、カンニングや、スポーツでの反則行為などを不正、不正行為と呼ぶのが分かりやすく、正しい例でしょう。また、ネット社会である現代では、ハッキングや等による、不正アクセスというのも聞きなれた言葉ではないでしょうか。結局のところ、社会的や、ルール的にタブーとされていることを指す場合が多いでしょう。
不正の間違った使い方
不正の間違った使い方としては、不整脈というのが間違いやすい単語ではないでしょうか。不正脈というと、正しくない状態の脈ということで、具合や調子が悪いという意味では間違っておりませんが、正しくは不整脈となります。読み方は同じなので、間違いやすく、クイズ番組などで問題にされたこともあります。そのくらい、ややこしい単語なので間違えないようにしましょう。まさしく、不正を不正に使ってしまわないように注意しましょう。ちょっと意味が違いますね。
不正を使った例文
不正というのは、やはり、間違ったことやルールに反したことを指しているので、マイナスなイメージで使われることがどうしても多くなりますね。しかし、不正を暴く、あるいは不正をただすというところでは、プラスのイメージとしても使われます。不正の意味や正しい使い方などが分かったところで、不正を使用した例文を見て、実際にどう使ったらよいのかを見てみましょう。
不正の使い方【例文その①】
最近妙に羽振りが良くなったN社の会長がどうやって金を入手しているのかを調べているメディア関係者の会話。
「ちょっと前までは庶民的で愛されていた社長が急に羽振りが良くなるなんて怪しいよな。」
「まあ、N社も業績が上がってきてはいますが、これほどの短期間であれだけの豪雨優雅出来るなんて、ちょっと不正をしてるんじゃないかと疑ってしまいますよね。」
「その辺、重点的に洗ってみるか。もしかしたら大スクープになるかもしれないぞ。」
不正の使い方【例文その②】
若くして地方議会議員となり、今後の地域を担っていくホープとして期待されている新人議員Kが公的な場で質問に応えているシーン。
「Kさん。新たに地方議会議員となりました、どういった心持で、取り組んでいきたいと思っていますか。」
「何より、私がすべきことは、私がいるこの地方議会の信頼を回復させることです。そのためには、まずこの議会に蔓延する不正をただすことだと思います。それが私の第一にしなければならない仕事です。」
不正は英語でなんて言うの?
不正は英語でinjusticeと言います。Justiceというのは正義、正しいことといったような意味なので、inがついたことで間逆の意味になったと考えるのがいいでしょう。不正という意味が大部分を占めているので、たいていはこの意味でつかわれますが、不公平、不公正といった意味もあります。近い意味ではありますが、厳密に言うとちょっと違うので、文章で使い分けると良いでしょう。
allow injustice to prevail=不正[不法・不当]行為がはびこるのを放っておくといったように使われます。
不正は中国語でなんて言うの?
不正は中国語でも不正という同じ文字であらわすことができます。発音は「フーチィゥアン」。意味は日本語とそう変わらない、正しくないという意味や、純粋でない、不純であるといった場合に使われます。また、正しくないという意味が転じて、まっすぐでないという意味もあります。日本語もそうですが、一つの言葉で多くの意味をもち、様々な文章で違った表情を見せてくれます。这个人作风不正。=その人のやり方は正しくないといったように使われます。
不正の類義語や関連語は?
不正の類義語は、元の不正の意味によっても変わってきますが、同じ文字や似ているところを避けて、全く違う言葉としては、「不届き」や「筋違い」、「見当違い」といった言葉は不正に似た意味を持っています。どれもルールや社会的な規範からそれていることを表わしています。また、そういった日本語的な類義語だけでなく、英語に近いカタカナ語の類義語もあります。「ダーティー」や「アンフェア」などです。「ダーティー」は反則などのその名の通り汚い行為などを指します。「アンフェア」は不公平、不公正といった意味になります。
不正の対義語は?
不正の対義語は「公正」「正当」などがあります。「公正」は公(おおやけ)という意味に正しいとついているので公にしても問題のない正しいこと、はっきりしていて正しいことといった意味になります。「正当」は時の通り、正しく当たっているということで、正しくて道理にかなっていること。という意味になります。やはり、どちらもプラスのイメージとなる意味合いですね。正しいことや社会的なルールに従ったことなどを示す言葉が、「不正」の対義語になるというわけですね。
不正を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
現代のネット社会で良く聞くのは、不正アクセスなどでしょう。字の通り、他人のIDやパスワードなどを無断で使用し、アクセスなどをするのが不正アクセスとなります。また、その行為を禁止する不正アクセス禁止法というのもあります。そういった不正なアクセスによって権限のないコンピュータを使用したり、データを抜き取ったり、プログラムを改ざんしたりするのを禁じる法律です。不正アクセス禁止法に抵触し、逮捕されてしまう。というように使われます。
不正にまつわるサイト
不正というと、身近な問題となるのがお金の問題でしょう。
お金の不正請求や不正受給などにまつわるサイトを紹介いたします。
まずは、日本損害保険協会の保険金不正請求防止のページです。
https://www.fuseiseikyu-hl.jp/faq/
次に企業などの補助金や助成金の不正受給に関する判例などが載った補助金ポータルというサイトになります。
不正の意味や使い方についてのまとめ
不正という言葉は一口で言っても、いろいろな使い方や意味があります。間違った使い方、即ち不正を不正な意味で使わないように注意しましょう。この使い方が少し間違っているかもしれませんが。また、総じて間違っていることや、悪いことなどを指す言葉なので、自分がその不正を行う、あるいは加担することがないようにしましょう。
コメントを残す