万人という言葉は、本当に様々なシーンで使われる言葉ですし、その時々によって意味合いや読み方が違ってくる言葉になります。
一つ一つの漢字字体は、「万」と「人」というように小学校1年生くらいで習う漢字なので、決して難しくはありません。
だからこそ、あまり万人という言葉について深く考えたことがない方も多いでしょう。
ここではそんな万人について、深く掘り下げてみていきます。
目次
万人の読み方
万人の読み方はいくつかあり、「ばんにん」あるいは「まんにん」、そして「ばんじん」です。
一般的によく読まれる読み方としては、やはり「まんにん」か「ばんにん」になります。
「万」という字は「まん」と読めますし、「ばん」と読むことも多いので、どちらであっても一般的です。
「人」も、「なんにん」の「にん」と、「にほんじん」「アメリカじん」の「じん」でどちらも一般的。
どの読み方であっても、これといって難しい読み方の漢字ではありません。
万人の意味について
「万人」の意味は、読み方によって微妙に変わってきます。
「ばんにん」の場合には、「全ての人」「多くの人」という意味になります。
ただの10000人ではなく何十万人、何百万人もの多くの人という意味だと考えておけば、正しくその言葉を使うことが出来るでしょう。
「ばんじん」は「ばんにん」と同じ意味なので、「全ての人」「多くの人」という意味。
ただしこれが「まんにん」となると少しスケールが減ることが多いです。
基本的には「まんにん」という言葉だけで考えると、「10000人」という意味になるのです。
万人の正しい使い方
万人の正しい使い方としても当然二つのパターンがあります。
「まんにん」の使い方は当然数を数える際に使うのが正しい使い方になります。1万人、2万人と、前に数字をつけて使えば、自然と読み方も意味合いも「まんにん」になっていきます。
「ばんにん」は何かをアピールする際に使われることが多いです。たとえばすべての人に向けてピッタリな製品であることをアピールする際に、万人受け(ばんにんうけ)するアイテムと説明されたり、「万人に認められた」と説明するように使われます。
万人の間違った使い方
万人の間違った使い方は、やはり読み方の間違いになります。
たとえば、「ばんにん」に認められるというのを「まんにん」に認められるとしてしまうと、たった一万人にしか認められていないことになってしまいます。
逆に1万人を「1ばんにん」と呼んでしまうのと、一人の「番人」がいるのか?と思われてしまい、意味が通らなくなります。
だから、「万人」という言葉を使う際には意味合いと読み方をきちんと整えることが大切になるのです。
万人を使った例文
万人という言葉を使った例文も紹介していきたいと思います。
「まんにん」の使い方に関しては言わずもがななので、ここでは「ばんにん」という使い方にターゲットを絞って、「ばんにん」を使った例文を二つほど紹介していきます。
実際に使用する「万人」という言葉を使用するシーンでも、「ばんにん」という使い方で使うほうが多くなるでしょう。
万人の使い方【例文その①】
「ばんにん」の使い方の一つ目は、以下のようなケースです。
「男性に受けようとすると女性に受けない商品になっちゃうよね」
「その辺のバランスをとるのが一番難しいね」
「結局万人受けする製品なんて作れないんだよ」
「どっちかにターゲットを絞って振り切っちゃった方がいいかもね」
これはまさに男性にも女性にも「すべての人」にウケる製品を作るのはむずかしいという意味で使われています。「ばんにん」は、ウケとセットで「万人受け」として使われることがかなり多いです。
万人の使い方【例文その②】
「ばんにん」の使い方としてあげられる二つ目の例文です。
「竹内涼真って知ってる?」
「ん~わからないな」
「え?本当に?」
「あんまりテレビ見ないんだよね」
「そっかぁ。今や万人が知っている人になったと思ったんだけどなぁ」
こんな風に、すべての人が知っている人物、あるいは物事として、「ばんにんが知っている」とされて使われることも多々あります。
これもやはり正しい使い方のところで見てきたように、何かの凄さをアピールする使い方になりますね。
万人は英語でなんて言うの?
英単語や英文を実際の利用シーンを含めて解説してください。
英語での「万人」という言い方も、当然意味合いによって変わってきます。
「まんにん」として使われるのであれば、「Ten thousand people」になります。
これは読んで字のごとく10×千人で、1万人という意味。
「ばんにん」として使われるのであれば、すごくシンプルに「Everyone」とされることが多いです。
みんなという意味の言葉なので、意味合いとしては「ばんにん」と同じです。
万人は中国語でなんて言うの?
中国語での万人は、每个人という言い方になります。
たとえば「每个人不一样」で「万人は同じではない」意味になり、使い方としても日本語での「万人」の使い方と同じです。
ただし、これはあくまでも「ばんにん」という読み方での万人の中国語版となり、「まんにん」という意味の場合は、言い方も日本語と全く同じになります。
日本語でも中国語でも、1万人という表現は「一万人」と書くのです。だから、一万人という使い方では困ることはまずないでしょう。
万人の類義語や関連語は?
「まんにん」という言葉の類義語や関連語は特にありません。数を数える際にはやはり単位は必要がですし、それには類義語などないのです。
しかし「ばんにん」の場合には、類義語とまではいかないまでも言い換えることが出来ます。
たとえば、みんな知っているという意味で「ばんにん」と使うならば、「周知の事実」と言い換えることもできますし、万人受けという使い方ならば、シンプルに「全ての人に受ける」とか「みんなに受ける」とかいう言い換えが可能なのです。
万人の対義語は?
万人の対義語は、やはり「まんにん」の場合にはありません。
「ばんにん」の場合にも、確固たるものがあるわけではなく、やはり使われ方によって違ってきます。
万人受けという使い方ならば「コア」とか「玄人好み」とか「好きな人はすごく好き」という言葉が対義語に当たりますし、みんなが知っているという使い方ならば「知る人ぞ知る」という言葉が対義語にあたります。
基本的には、そのシーンにあった、数の小さいことを示す言葉が対義語にあたるのです。
万人を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
万人を使った熟語や慣用句では、万人受けという言葉をここまで頻出してきましたが、それ以外にもたくさんの言葉で使われるのが万人です。
たとえば、「万人心を異にすれば則ち一人の用無し」という言葉があります。
これはどんなにたくさん人がいても、それぞれが違う方を向いていたら一人分の仕事もできないよという意味の言葉。
中国の哲学書からの言葉ですが、「万人」という言葉はこうした古くからの教えの中に盛り込まれることも多いです。
万人にまつわるサイト
万人にまつわるサイトには、「ばんにん」にまつわるものと「まんにん」にまつわるものがあります。
「100万ヒット以上のサイト限定のリンク集」http://www.ne.jp/asahi/million/hp/
コチラは100万人以上の人が利用しているサイト限定のリンク集。何万人もの人を集めるサイトを作りたい人には参考になるでしょう。
「万人受けする人になりたいなら」https://the5seconds.com/banninukesuru-20794.html
こちらは万人受けする人の特徴を紹介してくれているサイト。万人受けする人になることが出来れば、より社会生活を送りやすくなることは間違いありません。
万人の意味や使い方についてのまとめ
万人の読み方には3つの読み方がありますし、その中でも「まんにん」と「ばんにん」では微妙に意味が異なります。
でも、基本的には多くの人を差す言葉であることは確かですし、使い方も決して難しいわけではありません。
上手く会話の中に万人という言葉を盛り込んでいけば、より知的でわかりやすい説明が出来るようになるので、是非うまく使っていってください。
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