ここでは、言葉の意味について深く掘り下げて解説していきたいと思います。今回ご紹介する言葉は「目安」という言葉です。日常的に良く使われる馴染み深い言葉の一つですが、読み方や意味、使い方、類義語や対義語などについて詳しくご紹介します。また、「目安」を使った外国語の例文もご紹介するので参考にしてください。
目次
目安の読み方
「目安」の読み方はただ一つ、「めやす」だけとなります。これ以外に、他に読み方はないのですが「目」と「安」を分けた場合にそれぞれの読み方があります。「目」の場合は、「め」の他にも「もく」「ぼく」「ま」などといった読み方があります。「安」の場合は、「やす」のほかにも「あん」「やす(い)」「やす(らか)」「いずく(んぞ)」などの読み方もあります。「めやす」以外の読み方も、一緒に覚えておくようにしましょう。
目安の意味について
「目安」の意味は、目当てや目標、大体の基準ということになります。おおよその見当ということを意味しています。例えば、これぐらいの見積もりになるだろうという大体の見当がつく時に使われることが多いです。似たような言葉としては「規準」などが考えられるでしょう。大体これぐらいである、という一つの基準を指す言葉は「目安」になるのです。「一般的にテストの平均点が60点であればそれが目安」という風に言うことが出来るでしょう。
目安の正しい使い方
「目安」は、大体の規準でありおおよその目標ということなので細かく基準が決まっているわけではありません。大体これくらいという一つのレベルや段階を意味する時に使われます。一定基準という意味で使うのが、目安の正しい使い方になります。「友人の生活費は10万円の人が多いので、大体10万円位を目安に生活してみよう。」などという使い方が正しい使い方になります。「果物は1日3種類から5種類まで食べるのが目安だ。」なども正しい使い方です。
目安の間違った使い方
「目安」は、おおよその見当、大体の目標ということなので全く見当がつかない場合や基準よりも大幅にずれている場合は「目安」とは言えないでしょう。例えば、「周りの友人の生活費は平均すると1か月10万円なので、私は1万円を目安にしよう。」という場合は目安になっていない為間違った使い方になります。「果物は1日3種類から5種類食べると良いので、10種類を目安に食べよう。」という使い方も目安になってないので間違いと言えます。
目安を使った例文
それでは、ここで「目安」を使った例文をご紹介したいと思います。「目安」という言葉は頻繁に使われている言葉の一つです。特に、友人との会話でも出てきますしテレビなどで聞く機会も多いでしょう。本などで目にする機会もあると思います。そこで、具体的にはどんな場面で使われることが多いのか例文と共に見てみましょう。
目安の使い方【例文その①】
友人との会話の場面になります。
「久しぶり。元気だった?」
「最近ちょっと体調が悪くてね。健康のために運動を始めようと思ってるんだ。」
「そうなんだ、どこが具合悪いの?」
「風邪っぽくてすぐ体がだるくなるから免疫力を付けようと思ってね。でも何から始めたら良いと思う?」
「まずはウォーキングから始めたら?1日20分を目安に歩くと良いと本に書いてあったよ。」
「そうなんだ、それじゃ毎日20分を目安に歩いてみるよ。」
この会話では、20分を目安に歩くと健康に良いということで正しい使い方になります。
目安の使い方【例文その②】
家族との会話の場面になります。
「今日の夜オムライスが食べたいな。」
「今朝もう朝に卵焼きを食べたでしょう。」
「でも卵が食べたいんだ。」
「1日に何個も卵を食べるのは良くないのよ。毎日食べても良いけれど1日2個くらいが目安よ。」
「そうなの、じゃあまた明日にするよ。」
「その方が良いわ。明日にしましょう。」
この会話では、1日の目安として卵は2個くらいまでにしておくと良いということで正しく「目安」が使われています。
目安は英語でなんて言うの?
「目安」の英語は「Criterion」になります。「毎日20分を目安にウォーキングをすると血圧が下がります。」は英語で「Walking every 20 minutes as a guide will lower your blood pressure.」です。「毎日15分を目安にストレッチをすると適度な筋肉が付きます。」は英語で「Appropriate muscle sticks when you stretch for 15 minutes each day」です。
目安は中国語でなんて言うの?
「目安」は中国語で「标准(Biāozhǔn)」。「毎日20分を目安にウォーキングをすると血圧が下がります」は中国語で「每20分钟走一次作为向导会降低血压(Měi 20 fēnzhōng zǒu yīcì zuòwéi xiàngdǎo huì jiàngdī xiěyā)」。「毎日15分を目安にストレッチをすると適度な筋肉が付きます」は「每天伸展15分钟时,适当的肌肉棒。(Měitiān shēnzhǎn 15 fēnzhōng shí, shìdàng de jīròu bàng.)」です。
目安の類義語や関連語は?
「目安」という言葉には、大体の基準であり目標とするところという意味があります。「目安」の関連語や類義語は、一般的な状態という意味では「参考」「基点」「基準点」「規準」「原点」などがあります。比較の基準という意味では、「物差し」「規格」「判定基準」「標準」「基軸」「軌範」などの言葉が当てはまります。いずれも、大体これくらいのもの、という一つの段階や状態を意味していて参考になる目標という意味になります。
目安の対義語は?
「目安」の対義語は特にありません。「目安」が一つの目標や一定レベルという意味になるため「目安」の反対の意味になる言葉は一定レベルに達していない状態ということです。例えば、「低級」「低レベル」「低水準」などがこれに当てはまるでしょう。「低級」や「低レベル」は、目標とはならない低いレベルという意味になるので目指すべき基準にはなりません。「低水準」も同様に目指すに値しない低いところという意味で、「目安」とは相反する言葉です。
目安を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
「目安」を使った慣用句やことわざなどは、特にありません。しかし、「目」と「安」で分けた場合にいくつかの熟語が考えられます。「目」の場合は、「羽目」「押目」などの二字熟語があり「一目散」「一番目」などの三字熟語があります。四字熟語であれば、「一目瞭然」があります。「安」の場合は、「安心」「安全」「安産」などの二字熟語があり「安山岩」などの三字熟語があります。四字熟語には、「一路平安」などがあります。
目安にまつわるサイト
ここで「目安」にまつわるサイトを2つご紹介します。
https://ruigo.quus.net/thesaurus/%E7%9B%AE%E5%AE%89.htm
こちらのサイトでは、「目安」の類義語がいくつも掲載されていてわかりやすいです。
https://hinative.com/ja/dictionaries/%E7%9B%AE%E5%AE%89
こちらのサイトでは、「目安」の意味や例文について詳しく掲載されているので参考になります。
目安の意味や使い方についてのまとめ
「目安」という言葉は、普段色々な場面で使うことが多い言葉の一つです。普段友人や家族との会話で使ったり、テレビや新聞を見ていて聞いたり見たりする機会もあると思います。ここで「目安」の正しい意味や使い方を再確認しながら、間違った使い方をしないように気を付けたいですね。また、英語や中国語での使い方も覚えて使っていきましょう。
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