難易度という言葉は、日常の中で何度も使用する言葉の一つですよね。
でも、その難易度という言葉についてきちんと考えたことがある方は少ないのではないでしょうか?
そこでここではそんな「難易度」という言葉について、意味や使い方、そして間違った使い方や英語での言い方など、より深く掘り下げて考えていきたいと思います。
目次
難易度の読み方
難易度は当然「なんいど」と読みます。
難しいという読み方をすることも多い漢字である「難」(なん)という字に、易しいという使い方をすることもある漢字である「易」(い)。
それにさらに度数の「度」(ど)を加えて、難易度と読んでいきます。
「難」や「度」は送り仮名がつかない場合には基本「なん」「ど」としか読みませんが、「易しい」は、たとえば「貿易」などように「えき」と読まれることもあります。
ただしこの場合には「なんいど」となり、「なんえきど」とはなりません。
難易度の意味について
難易度の意味は、送り仮名をつけた際の読み方のままです。
難は難しいで、易は易しいで、度はその度合いという意味なのですから、「難しいのか易しいのかの度合い」というのが難易度の意味合いとなるんです。
難しいのか、簡単なのかを先にして示しておくことによって、難しいものを求めている人にはより難しいものを、簡単なものを求めている人にはより簡単なものをあてがいやすくなるので、いろいろなものの難易度が、日常生活の中でかなり頻繁に提示されています。
難易度の正しい使い方
難易度という言葉は、「難易度いくつ」という風に、そのあとに星や数字、あるいはアルファベットでレベルわけをして表現されることがほとんどです。たとえば、「難易度F」という風に使われるのです。
実は難易度という言葉が単体で使われることはほとんどありません。難易度という言葉を単体で正しく使うならば「難易度のうちで、難度が高いよね」という風に、少し長ったらしい説明口調になってしまうので、よりわかりやすくするために単位が用いられるのです。
難易度の間違った使い方
「難易度が高い」「難易度が低い」という風に、高低でその度合いが表現されることが多いのもこの言葉の特徴です。多くの人がそういう使い方をしていますが、実はそれは間違った使い方になるのです。
難易度が高い、あるいは低いだと、結局のところと難しさも易しさも高い、あるいは低いとなってしまい、結局どちらの意味で言っているのかわからなくなってしまいます。だから難易度という言葉に対して高い低いで表現するのは、正確には間違った使い方になるのです。
難易度を使った例文
難易度を高低で表すのが間違った使い方だといわれると、どんな風に難易度という言葉を使っていけばいいのかわからなくなってしまったという方もいるでしょう。
基本的には単位を用いて説明していけばいいのですが、ここでは念のため、難易度という言葉を使った例文も紹介しておきたいと思います。
以下で二つほど例文を紹介します。
難易度の使い方【例文その①】
一つ目の、難易度という言葉を使った例文がこちらです。
「あのゲームの難易度ってどのくらい?」
「うーん、全然難しくないよ?初心者向けじゃない?」
「そっか。興味あるんだけど難しかったらやだなぁと思ってさぁ」
「大丈夫だと思うよ!簡単。」
難易度に関しては、会話の中ではこのように、単位を細かくつけるわけではなく、簡単か難しいかだけで簡易的に表現することもあります。
その場合には多くの場合で、「簡単」か「難しい」かの二択になります。
難易度の使い方【例文その②】
難易度の使い方には、こんな使い方もあります。
「あの技って難易度どのくらいかな?」
「シライ3?H難度じゃなかったかな?」
「へぇ~やっぱり白井君ってすごいんだねぇ」
ここで出てくる難易度は、まさに難易度をアルファベット単位であらわしたものになります。
体操競技ではこのように難易度をアルファベットで表しているので、すごく難易度が分かりやすいです。
そして当然体操を見ていれば、会話の中や実況や解説で難易度をアルファベットで表現されたものを耳にしたり口にしたりすることになります。
難易度は英語でなんて言うの?
難易度は、「difficulty level」や「challenge level」と表現されることが多いです。
「challenge level」は、いわずもがなでチャレンジするレベルとなり、ニュアンスとして難易度と同じようなニュアンスになります。
もう一つの「difficulty level」は、直訳すると難しさのレベルになります。それは難易度というよりは難度ですが、表す結果は同じなので、難易度と考えて良いでしょう。
難易度は中国語でなんて言うの?
中国語の難易度は「难易度」といいます。これは字面的にも日本語での難易度とほとんど同じですし、わかりやすいでしょう。
使い方も日本語の難易度と同じになり、基本的にはアルファベットや数字、あるいは星の数等といった独自の単位を用いてレベルを表していきます。
だからもし高低でそのレベルを表現したい場合には、「难度」という言葉が使われます。難しさのレベルがすごく高いという場合であれば、「难度很大」という表現になるのです。
難易度の類義語や関連語は?
難易度の類義語は、やはり難度になります。難度と難易度は表す意味は全く同じですが、表現方法が違ってきます。
難易度の場合には高低で表すことが出来ませんが、難度の場合には、高低で表すことが全く問題ないのです。難度が低いとなれば、それはイコールで簡単だということになりますし、難度が高いということであれば、それは難しいということになります。
難易度の単位はそれぞれ表現者によって違ってきますが、難度は高低という共通認識で表現できるので、より楽でしょう。
難易度の対義語は?
難易度には、対義語はありません。難易度は、そもそも度合いを表すものですし、そもそも難しいという簡単という二つの相反する意味の言葉が入っているものになるので、当然対義語はありません。
難度の場合には、易度という単位を作りだし、それを対義語とすることも出来ますが、そんな言葉は一般に使われることはまずありませんから、混乱させるだけです。
そもそも難度が低いと言えば易度が高いことを表すことが出来るのですから、あえて対義語を活用する意味もありません。
難易度を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
難易度を使った熟語や慣用句やことわざなどは特にありません。そもそも難易度自体特殊な使い方をされるものなので、言葉として使うのは難しい言葉になるのです。
これが難度の場合で、たとえば難度を下げるというような使われ方をすることはあります。ただ先に見てきた通り、難易度を下げるという使い方はできませんので、基本的には難易度は「難易度★★★☆☆」というように、図解表現で使われるものだと思っていたほうが良いです。
難易度にまつわるサイト
難易度にまつわるサイトも二つほど紹介しておきます。
「SEO難易度を0から100で表現」
https://seopack.jp/keyword/
こちらのサイトでは、サイト制作に欠かせないSEOキーワードの難易度を、0から100と単位で表現しているサイトになります。0から100でわかりやすく難易度をチェックできるので、難易度の度合いはすごくわかりやすいでしょう。
「ピアノ曲をアルファベット難易度で表現」
http://pianopiece.jp/
こちらのサイトはピアノの楽譜サイトですが、ピアノ楽曲の難易度をアルファベットで表現しています。アルファベット表現での難易度表示を見てみたいと思う方は、ここでチェックしてみると良いでしょう。
難易度の意味や使い方についてのまとめ
難易度は、ごくごく一般的に使用する言葉ですが、実は使い方を間違えていたという方も多いのではないでしょうか?
口語の中ではすごく使いづらい言葉なので、難易度という言葉で表現するよりも、今後は難度という言葉で表現するほうがおすすめです。
それであれば高低で表現できますから、口語の中ではすごく使いやすいことは間違いありません。
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