「入手」という言葉がありますが、この言葉を少し深く掘り下げていきたいと思います。「入手」という言葉を日常で口にする事はあるでしょうか？人によっても違いますが、あまり口にはしないと思います。よく聞く機会としては、サスペンスドラマなどのセリフでよく出てくるかもしれませ。「証拠を入手した」や「手がかりを入手した」などです。
目次
入手の読み方
「入手」の読み方ですが、特に難しくはないと思いますが「にゅうしゅ」と読むのが正し読み方になります。他の読み方はなくてその読み方だけになります。言葉の意味は後ほど詳しく解説しますが、「手に入れる事」で大体合っています。「入」の読み方では「入（はい）る」「入（い）る」と読むことが出来ます。「手」は「て」とも読み、とどちらも小学校の低学年で習う漢字で難しい漢字でもなくて、おおよその人が書ける漢字です。読み方としては誰しもが読むことが出来る言葉だと思います。
入手の意味について
「入手」の意味は「手に入れること。自分のものとすること」という意味になります。言葉の意味なども特に難しくなく、「入」と「手」のそれぞれの意味通りになります。また、手で何かを持つだけでは「入手した」という事にはなりません。自分の物になるような意識が働いていないと、入手した事にはならないので、すでに自分の持ち物などを手で持ったり手の中に入れても、すでに入手しているのでその使い方はしません。言葉の意味としては、あるものが自分のものにならないと「入手」となりません。
入手の正しい使い方
「入手」の正しい使い方は先ほど紹介した通りで、自分の物になったと感じたり、その状態になれば「入手」という言葉を使う事ができます。「ATMでお金を引き出して、現金を入手した」や「冒険の途中で宝の地図を入手した」などの使い方は正しい使い方になります。現金がATMの中にある時点では自分の物にはなっていなく、その段階ではまだ「入手」という言葉は使えません。ATMから出てきた現金を手に持った時点で、入手した事になります。
正しい使い方は自分の物になった時点で使う事ができ、正しい使い方になります。
入手の間違った使い方
では、間違った使い方はどのようなものがあるのでしょうか？自分の物になった時に「入手」と使えるので、自分の物になっていない時に使ってしまうと間違った使い方になります。たとえば、「友達がATMで現金を引き出すところを見て入手した」では言葉の意味が通じず間違った使い方になります。友達が現金を入手しているので、自分の物にはなっていません。「入手した」の主語が直接その物にかかっていないと、間違った使い方になります。
入手を使った例文
ここでは「入手」を使った例文を会話形式で紹介します。「入手」という言葉は日常ではあまり口にする事がないと冒頭で言いましたが、実際に口にする時が全くないわけではありません。「入手」と口にする時は人に説明する時や、命令する時などによく耳にします。あるいは人に何か自慢する時にも「入手した」と口にするかもしれません。
入手の使い方【例文その①】
友達同士の中で出てきた「入手」です。
「昨日、新しいスマホ入手できたぜ」
「本当か！」
「うん、入手困難と言われていたから、どうかなと思っていたよ」
「よく入手する事ができたなー」
「ああ、入手経路は秘密だけどな」
友達同士の中では「入手」という言葉はたまに使われるかも知れません。なにかお宝や秘密めいたものを手に入れた時などには「入手」という言葉は使いたくなります。「入手困難」や「入手経路」などの言葉も何か秘密めいていて貴重な物のイメージがある言葉です。
入手の使い方【例文その②】
男性が好意を寄せている女性の連絡先を知りたがっている時の会話の「入手」です。
「頼むから彼女の連絡先を入手してきてくれ」
「そんなの自分で何とかすればいいじゃないか」
「それができたら困らないんだよ、入手してきてくれよ」
「入手する方法なんてないぜ」
「そんなことないだろ、彼女はお前の友達じゃないか」
「そうだけど、入手なんて事しなくて自分で聞けばいいじゃないか」
女性の連絡先を「入手」する事を友達に頼んでいます。あまり好ましい使い方ではないですが、気持ちは分からないでもありません。
入手は英語でなんて言うの？
「入手」という言葉を英語に訳すと「get」（ゲット）「obtain」（オブテイン）「acquire」（アクイア）といったものに訳せます。通常使われるのは「get」などが多く用いられます。他の単語は、やや苦労して手に入れた時や貴重なものを入手した時などの使われます。例えば「認可を取る」といった努力や労力が必要になる物は「obtain a license」（オブテイン ア ライセンス）といった様な言い方になります。実際の利用シーンでは「get」が日常で、その他はビジネスの時などに使われます。
入手は中国語でなんて言うの？
中国語では「徳到」（ドゥア タオ）「到手」（タオ シゥオウ）「获得」（ホア ドゥア）と言います。「徳到」「到手」はどちらかというと日常的に何かを入手したりするときに使いますが、「获得」はどちらかというと今まで手に入れたことがないもので、価値のある物を入手した時に使います。「成功を入手した」や「～を達成できた」などの何か自分にとって価値のある物を入手した時には「获得」の方を使います。英語も中国語も入手した物の価値などによって「入手」という言葉が変わってきます。
入手の類義語や関連語は？
「入手」の類義語や関連語は「獲得」「取得」「収集」「奪取」「私物化」「所有化」などがあります。すべての言葉が自分の物になった時に使われる言葉です。「私物化」や「所有化」などの言葉は顕著に自分の物になっているのが分かります。「奪取」という言葉に至っては奪い取って自分の物にしているので、入手よりも強引さを感じさせる言葉です。「収集」という言葉は、入手してさらに何か特定のものを多く集めているような状況を思い浮かびます。このように入手という言葉の仲間でもその時の状況によって言葉も変化していきます。
入手の対義語は？
では「入手」の対義語などはあるのでしょうか？「入手」の直接的な対義語は見当たりませんが手に入れる事の反対の言葉ならばいくつかあります。「放出」「遺失」「喪失」「放棄」などがあげられます。これらの言葉はどれも自分から何かを手放してしまったり、無くしてしまったりした時に使う言葉です。「出手」（ずるて）という言葉もありますが、この言葉の意味は手から出ると言った意味ではなく、舞台などの芝居で役者が登壇から降り時の事を言っています。
入手を使った熟語や慣用句、ことわざはある？
「入手」を使った四字熟語などはたくさんあり「入手方法」「入手経路」「入手困難」「入手不能」「入手手段」「入手目的」などその他にもあると思います。慣用句などでは「手」を使ったものがたくさんあります。「手も足も出ない」「手に落ちる」「手が焼ける」など「手」に関する慣用句はたくさんあります。入手にまつわることわざでは、「鏡花水月」 ( きょうか すいげつ )という四字熟語のことわざがあり、意味は「鏡に映った花と水の中に映った月はだれも入手できない」という意味のことわざがあります。
入手にまつわるサイト
「入手」にまつわるサイトを紹介します。
【初心者向け】ライブに行きたい！チケットの入手方法【メジャーアーティスト編】
こちらのサイトはアーティストのライブのチケットの入手方法を初心者にも分かりやすく紹介しているサイトです。人気アーティストのライブなどのチケットでは数十秒で完売してしまうものもあるので、絶対に見に行きたい時などには参考になるかもしれません。
【入手困難】スイーツ特集！手土産にも品」買えたら嬉しい通販商品とは
https://myrecommend.jp/gifts-of-sweets-28/
こちらのサイトは入手困難なスイーツをいくつか紹介しているコラム記事です。スイーツもなかなか入手できない物もあり、物によっては１ヶ月待ちのスイーツなども珍しくありません。記事を見てみるだけでも口にしたくなる物ばかりのスイーツが紹介されています。
入手の意味や使い方についてのまとめ
「入手」は自分の物になっていないと使う事は出来なくて、何か秘密めいたり貴重な物が手に入ったりした時によく使われる言葉です。また人に自慢したりするときにも使われるので、使いすぎにも注意した方がいいかも知れません。英語や中国語などは手に入れた物や状況によって「入手」という言葉が変わってくるのも分かりました。貴重な物を手に入れる事はとても嬉しい事で、その時の気持ちの変化で言葉も変わってきます。
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