医療業界へ転職したい…。
でも自分に合っているのか?業界は安定しているのか?などの疑問は尽きませんよね。
そこで今回は、医療業界へ転職したい人向けに志望動機や知っておきたいポイントなどをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
医療業界とは?どんな業界なの?
私たちの健康を守ってくれる医療。
病院をはじめ、歯医者や薬局など利用したことがない人はいないでしょう。
医療業界と聞くと、病院で働く医師や看護師を思い浮かべやすいですが、医療業界の職種は数多くあります。
病院で働く医療事務、医療機器メーカー、生命維持装置の管理を行う臨床工学技士など、多くの職種の人が集まることで成立しています。
医療保険の抱える問題は、日本国家にとっても大きな問題ですが、医療業界自体は景気に左右されることもなく、人々が健康を求めるかぎり需要もなくならないので、他の業界と比べると特殊と言えるかもしれません。
医療業界は、多くが国家資格をはじめとした資格を要する専門職が多いので、他の業界から転職をするとなると資格を取るか、資格の必要ない職種から選んで働くことになるでしょう。
給与や仕事内容も大きく変わってくるので、医療業界を志望する理由と、どのように医療業界で貢献したいのかを考えてみてください。
医療業界での主な職種とは?
資格職は医師、薬剤師、保健師、看護師、理学療法士、救急救命士などさまざまで、病院で働く人だけでも30以上の職種があげられます。
今回は、他業種からの転職と仮定して、資格のいらない職種に絞っていくことにします。
MR(医薬情報担当者)
Medical Representativeの略称で、医薬情報担当者という意味です。
医師が処方し、薬局で薬剤師を通して手にすることができる医療用医薬品を扱いますが、とくに資格がいる職種ではありません。
理系出身のイメージがあったり、病院に薬を買ってもらうための営業職と思われがちですが、文系出身者が多いくらいで、営業ではなく「薬の効果をはじめとした情報を提供」するのが仕事です。
医療事務
女性に人気の職業の一つです。
その理由は、働く環境だけでなく、結婚出産と折り合いをつけながら働きやすいというところにもあるでしょう。仕事内容は、病院や診療所をはじめとした医療機関での受付、事務処理となります。
医療機関独自の書類作成ができるという専門知識がつくので、出産、育児を経てからでも復帰しやすいのです。
資格は必須ではありませんが、医療秘書技能検定、医事コンピュータ技能検定など関連する資格を取得していると、採用されやすいだけでなく実際の現場でも活かせるでしょう。
医療機器メーカー
医療行為を行うのは医師や看護師ですが、治療に必要な機器のプロとして働くのは医療機器メーカーの営業職です。
医療機器といっても人口透析装置のように何千万円もするような機器だけを扱うわけではありません。
注射器のような使い捨てのものまで幅広い医療機器を網羅し、その正しい使い方などを医療機関に伝えて利用してもらうことが仕事です。
医療業界で働くメリット・デメリットとは?
医師や看護師は当直、夜勤などがあり、高い給与に伴って過酷な労働環境を免れませんが、その他の仕事も職種によっては内容が大きく変わるので、希望する職種の特徴をよく調べてみることが大切です。
MRに関して言えば、資格が不要でも専門性が問われるので給与は高め
MRは薬の知識がまったくない文系出身でも入れる環境が整っていて、入社してからでも勉強を重ねていくことで専門性を身につけることができます。
MR認定試験という任意の試験は受けておくといいでしょう。
休みも比較的多く取れる傾向にあり、給与も高いので他の業界と合わせても人気の職業となっています。
人の役に立つ仕事ができる
医療業界の全ての職種に共通して言えることは、直接「人のためになる仕事」ができることなのではないでしょうか?
医療業界を志望する理由として、身近な人が病気になって世話になったことがきっかけということがあげられます。
医療業界の動向の捉え方はそれぞれ
医師不足、病院経営の悪化など医療業界が抱える問題は多くありますが、高齢化に伴い需要は増えているとも言われています。
一部の環境、職種では懸念される部分がありますが、医療機器メーカーの視点からは、大手家電メーカーの参入という盛り上がりがみられるなど、上昇傾向にあるといわれている業界です。
医療業界に転職ってどうなの?
医療業界に転職するうえで、自分に合っているのか、業界は安定しているのか、など疑問は尽きません。
志望の職種がみえてきたら、これまでの経験で活かせるところを探してみましょう。
なくなることのない業界であり、専門性が身につくので、長く働きやすい環境と言えます。
他の業界からでも似た職種経験であると強い
医療機器メーカーをみると、分かりやすいですが、ほとんどが営業職からの転職となっています。
医療事務も、事務経験があり細かく正確な仕事が得意だと即戦力となることができそうですね。
MRから医療機器メーカーの営業に転職する人も珍しくないので、医療の知識がどれほど伴っているかが伺えます。
医療業界への転職は専門性が身につくので将来性がある
医療事務でも述べたように、働きながら業界に応じた専門知識がつくと、復職、同業界での再就職がしやすく、女性にとっても働きやすい環境と言えます。
仮に、他の職場への転職を考えたとしても、積み重なった知識が一つのスキルとなっているので、同職種での転職がしやすく、経験を無駄にすることが少ないでしょう。
勉強が苦でなければ、どんどん力をつけていける
どの業界でも業界ごとの知識が求められますが、医療業界では薬、病気をはじめとした学が積まれていると仕事がスムーズです。
知識をどんどん深めていくことが好きな人は、成長しやすいのではないでしょうか。
日常生活においても、健康に関係した知識が身につくのでなにかと便利です。
医療業界の志望動機をつくるポイントとは?
志望動機を考えるときは、なぜ医療業界なのか、そのなかでもなぜこの職種なのか、と突きつめてみてください。
そのうえで活かせる経験、どのように貢献できるかを順序立てて考えてみましょう。
医療業界を志望するエピソードがあれば盛り込む
病院に世話になった経験があったり、人の役にたつ仕事をするのが軸であるという人は、そのエピソードを伝えていきましょう。
医療業界では人に貢献するところが多いので、人柄も採用を決めるポイントの一つとなるでしょう。
活かせる経験があればアピール
営業、事務、接待をはじめとした経験があれば、医療業界に合わせて伸ばしていくこともできます。
同じような職種で転職をする場合は、これまでの成果などを具体的に伝えられるようにしましょう。
過去の経験をもとに、職種に応じた知識をつけ、貢献できることをアピールしてください。
どうしてその会社(病院)なのか、があれば伝える
もしやりたいことが明確であれば、働くところも検討がつけやすいでしょう。
たとえば、MRが扱う医療機器はその種類が幅広いので、消耗品ではなく高額機器の販売をしたいという人は、高額機器の生産に強い会社を選ぶといいですね。
医療事務も、個人院なのか、総合病院のように大きく人が多い環境で働きたいか、など方向性を決めておきましょう。
医療業界の志望動機の例文とは?
以上のポイントをもとに、例文を作りました。
イメージがつかなかったり、考えがまとまらない人は参考にしてください。
例文①より深い知識を求められる医療事務でスキルを磨きたい
「私は6年間、一般事務職として働いてまいりましたが、専門知識を持って長く働くことのできる職場で仕事をしたいと考えるようになりました。
几帳面な性格なので、事務のような正確さを求められる仕事は得意です。
また、こちらのクリニックのように少人数でアットホームな環境で人との距離を縮めて働きたいと思い、志望いたしました。」
例文②未経験でも性格を武器にMRとして新しいフィールドに立つ
「医療業界の経験はございませんが、努力を厭わない性格をしているので、新しい環境でもどんどん知識をつけていけるよう励みたいと思います。
また、前職は営業をしておりましたが、人と関わるうえで大切なマナー、気遣いを学んでまいりました。
薬について学んだことを正確に伝えるだけではなく、気持ちよく聞いてもらえるようなコミュニケーション力を持つMRを目指したいです。」
例文③営業経験を活かして、人のためになる機器の販売にチャレンジしたい
「前職は不動産の営業として働いておりましたが、自身の入院をきっかけに医療業界への関心を持つようになりました。
人のためになる仕事をしたい思いが強くなり、これまでの経験を活かして働くことのできる医療機器の営業職を志望いたしました。
これまで店舗トップクラスの営業実績を維持してきた経験を活かして御社に貢献していきたい所存です。」
医療業界で働く前に覚えておきたい業界用語とは?
医療業界は、専門用語が比較的多い業界です。
とくに、資格職はその傾向がみられますが、医療現場で使われるもののなかでも関連性の高いものを覚えておくといいでしょう。
アフターケア
日常生活でも使用されることがありますが、医療現場では回復期にある患者に対して療養指導を行うことを言います。
カンファレンス
会議のことで、会社でもしばしば使われる用語です。
病院で行われるカンファレンスでは、主に医師が治療方針について話し合い、検討をします。
医薬分業
医師は診察や治療を、薬剤師は医師の処方箋をもとに薬の提供を行うなど、医師と薬剤師がお互いの仕事がスムーズになるよう取り決めをしたもの。
ジェネリック
薬局で薬を購入する際に説明されることがほとんどなので、知っている人も多いでしょう。
オリジナルの薬と同じ効果を持つ後発医薬品のことです。
薬害
薬によっては強い副作用をもたらしたり、後遺症となって残ることもあります。
輸血によってエイズ感染をもたらしたケースもあります。
医療業界への転職《まとめ》
医療業界といっても職種によってまったく環境が違うので、それぞれの特徴をしっかり調べてみてください。自分の性格、価値観、経験を踏まえて、志望する職種を選んでください。
業界としては高齢化に伴い上昇傾向にあると言われ需要もあるので、どんどんスキルを磨いていくことのできる職種がほとんどです。
また、人に貢献したいという思いを持つ人が多いためか、職場の人間関係も恵まれることが多いようです。
志望先が決まったら、動機やアピールポイントをしっかりまとめて応募に臨んでください。
コメントを残す