ここでは、「様々」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。「様々」という言葉は日常的によく使われている言葉の一つです。色々なという意味で頻繁に使われますが、基本的な意味と使い方、読み方などについてご紹介したいと思います。また、関連語や類義語、対義語、慣用句などの情報も合わせてご紹介します。
目次
様々の読み方
「様々」の基本的な読み方は、「さまざま」となります。この他の読み方には、「さまさま」や「ようよう」などといった読み方があります。また、同じ「さまざま」という読みで漢字は「様様」と書く場合もあります。「様々」の意味は、「色々」「多種多様」などという意味になりますが「様」という言葉はもともと目上の人を敬ったり感謝の気持ちを込めて使う言葉になります。そのため、「様々」にも感謝の気持ちの意味合いがあります。
様々の意味について
「様々」の意味は、大きく分けて2つの意味があります。1つは、「色々」「沢山の種類」「それぞれ違いがあり、異なる」という意味です。もう1つの意味は、「自分に利益を与えてくれる人や恩恵を与えてくれる人などの名前の後に付けながら感謝の気持ちを示す」という意味があります。必ずしも人だけに限らず、物に対しても使われる場合があります。とても助かった場合やありがたい時、感謝したい時などに使われる言葉ということです。
様々の正しい使い方
「様々」の基本的な意味は、「色々な物があってそれぞれに違いがある」ということになります。そのため、「アメリカには、様々な人種の人が暮らしています。」という使い方は正しい使い方です。アメリカには、色々な異文化を持つ人たちが暮らしているという意味になります。また、「世界には、様々な職業があります。」という使い方も正しいと言えます。世界には、色々な種類の職業があるということで「様々」が正しく使われています。
様々の間違った使い方
「様々」の間違った使い方は、色々な物に対して使われない場合などです。不特定多数の物を指す時に使われることが多い言葉なので、1つのものを指す時に使われるのは間違いとなります。そのため、「少女は様々な1つのぬいぐるみを持っています。」という使い方は間違いです。また、「彼は、1つの様々な趣味を持っています。」という使い方も間違いになります。「様々」という言葉と「一つ」は相反するので間違った使い方になります。
様々を使った例文
それではここで、「様々」という言葉を使った例文について2つほどご紹介したいと思います。「様々」は、色々な物や人を指す時に使われることが多い言葉で「違いがある」「異なる」ということも意味します。日常会話でも使う機会が多い言葉だと思いますが、ここでは普段の会話の場面を想定した具体的な例文を見ていきましょう。
様々の使い方【例文その①】
まず一つ目の例文は、マラソンランナーのインタビューの場面です。
「1位での完走おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「一言メッセージをお願いします。」
「家族や友人、トレーナー、スポンサーなど様々な人の助けがあってここまで来れました。全ての人に感謝したいと思います。ありがとうございました。」
この会話では、「様々な人の助けがあって完走できた。」ということで正しく「様々」という言葉が使われています。
様々の使い方【例文その②】
二つ目の例文は、クレジットカードについて話す友人との会話の場面です。
「最近、クレジットカードを作ったんだ。」
「そうなんだ、使ってみてどう?」
「うん、想像以上に便利だよ。」
「へー。どんなところが便利なの?」
「支払い方法なんだけど、一括払いの他にも分割払いやボーナス払いとか様々な支払い方法があって便利なんだ。」
この会話では、クレジットカードで様々な支払いが出来るということで正しく「様々」が使われています。
様々は英語でなんて言うの?
「様々」は英語にすると「various」や「divers」「multiplex」「wide-ranging」となります。「万華鏡の中を片目で覗いてみると、様々な色の模様を見ることが出来ます。」という文章を英語にすると「Looking through the kaleidoscope with one eye, you can see patterns of various colors.」という文章になります。
様々は中国語でなんて言うの?
「様々」を中国語にする場合「各种(Gè zhǒng)」となります。「万華鏡の中を片目で覗いてみると、様々な色の模様を見ることが出来ます。」という文章を中国語にすると「用一只眼睛透过万花筒看,你可以看到各种颜色的图案。(Yòng yī zhī yǎnjīng tòuguò wànhuātǒng kàn, nǐ kěyǐ kàn dào gè zhǒng yánsè de tú’àn.)」となります。
様々の類義語や関連語は?
「様々」の関連語や類義語には、「沢山の異なった種類」という意味では「色々」「種種」「多種多様」「多様」などという言葉があります。「多様性がある」という意味では、「雑多」「多角的」「多面的」「盛沢山」などの言葉が考えられるでしょう。「多くの色々な物」という意味では、「千差万別」「多様」「多彩」などといった言葉があります。いずれも、色々な物が沢山ある、一つ一つが異なり違いが明確にあるという意味になります。
様々の対義語は?
「様々」の対義語は、特にありませんが反対の意味を持つ言葉には「唯一」が考えられます。「唯一」の意味は、他にはないただ一つだけのものやことです。「様々」の意味が色々なものがそれぞれ異なるという意味なので、1つしかないものを指す「唯一」は対義語と言えるでしょう。また、「無二」や「単一」なども同様に「様々」の反対の意味になるでしょう。「無二」は並ぶことがない、二つとないことを意味し「単一」は一種類だけであり一つだけという意味になります。
様々を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
「様々」を使った慣用句やことわざ、熟語などは特にありません。しかし、似た意味を持つ四字熟語であればいくつかあります。「千差万別」「玉石混淆」「三者三様」「十人十色」などはいずれも、色々な物があってそれぞれに違いがあるという意味になります。「様」を使った四字熟語には「多種多様」もあり、熟語には「一様」「異様」などの二字熟語があります。また、「雨模様」などの三字熟語や「一事両様」などの四字熟語があります。
様々にまつわるサイト
ここで、「様々」にまつわるサイトを2つご紹介します。
こちらのサイトでは、「様々」と「色々」の違いや使い分けについて詳しい解説があります。
https://www.weblio.jp/content/%E6%A7%98%E3%80%85%E3%81%AA
こちらのサイトでは、「様々」の基本的な読み方や意味などについて詳しく解説しているので参考になります。
様々の意味や使い方についてのまとめ
「様々」には、「色々な物がありそれぞれが異なる」という意味があります。また、感謝の気持ちを表す時にも使われることがあります。読み方がいくつかあり、「様々」と同じ意味で使われる漢字として「様様」と書くこともあります。ここで、正しい使い方を改めて確認しながら間違った使い方に気を付けるようにしたいですね。
コメントを残す