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潜在とは?の意味と使い方を解説

潜在
日本語の言葉のなかで『潜在』という言葉があります。今回はこの言葉について掘り下げて紹介したいと思います。『潜在』とは、表面には表れず内にひそんで潜在する目には見えないもののことを指します。ここでは、この『潜在』という言葉についての読み方・意味・正しい使い方・間違った使い方などを様々な視点から紹介していきます。

潜在の読み方

『せんざい』と読み、「潜」は音読みで「せん」訓読みは「ひそ(む)」「もぐ(る)」です。これは会意兼形声文字で「氵(流れる水)」と「水+替(口を開けた2人と太陽)」の象形から「2人の役人が大声で引き継ぎする・水中にかくれる」の意味から「潜」が成り立ちました。また「在」の音読みは「ざい」訓読みは「あ(る)」です。「土+才(まさかり+川の氾濫を止める為に立てられた良質の木」の形象から災害から人を守る為に存在する=”ある“を意味する「在」が成り立りたち、組み合わせて『潜在』という言葉が誕生しました。

潜在の意味について

つぎに『潜在』という言葉の意味について解説していきます。『潜在』という漢字は、国語辞書で調べると、「表面には表れず内にひそんで潜在すること」を意味します。この言葉を聞いてなんとなくの意味はイメージできる方も多いかと思います。よく内に潜んでいる能力などといったことを「潜在能力」と言われるように、『潜在』とは目には見えない個々が持つ内にひめている力や能力などといった“もの”のことを示す言葉であります。

潜在の正しい使い方

『潜在』の正しい使い方と間違った使い方について調べてみましたので、紹介します。
言葉の意味からなんとなくイメージできる通り、『潜在』という言葉は、個々が持つ内に秘めている・ひそんでいる目にはみえない“もの”を指し示す際に使用する言葉です。よって、『潜在』の正しい使い方は、そういった力や能力など目に見えないパワーを表す際でないと使用することができないため、目に見える抽象的物体を示す際にはこの言葉は使うことができません。

潜在の間違った使い方

では、『潜在』の間違った使い方についてですが、上記の正しい使い方から見て分かる通り、実際に存在する目に見える物体を表す際に使うことは間違った言葉となり、使用することができません。目に見える物体は内に秘めている、もしくは潜んでいるものがないため、そのような言葉で表現すると、言葉の意味自体も成り立たたなくなってしまいますのでご注意ください。実在するものを表す際には「在る」という単語を使うなどすると良いでしょう。

潜在を使った例文

ここでは『潜在』という言葉はを使って、会話形式の例文をいくつか紹介します。『潜在』という言葉は、日常生活のなかではあまりよく使われる言葉のイメージはないかと思いますが、見聞きする機会は多いかと思います。この言葉が使われる場面は生き物の力や能力を表現する際に使用されます。では実際の会話の中ではどのように使われているのでしょうか。

潜在の使い方【例文その①】

プロのスポーツ選手の知人が活躍していることを友人に紹介する時の例。
「あのスポーツ選手今すごく活躍しているよね!」
「うん。実はこの選手自分の中学時代の同級生なんだよね。」
「それはすごいね!昔から天才の素質があったのかな?」
「そうだね。元々運動神経は良かったけど、昔から努力家で子どもの頃からの練習や努力から潜在していた能力が開花したのだと思うよ。」
「そうなんだ。人が秘めている潜在能力ってすごいんだね。」

潜在の使い方【例文その②】

生物の能力を講義している時の例。
「今日は生き物が持つ潜在能力について講義します。」
「生き物は様々な能力を秘めています。」
「例えばカレイはサメに見つからない場所に身を潜めます。ですがサメは姿が見えなくても瞬く間にカレイを見つけて獲物をむさぼり取ります。」
「これはサメの持つ潜在能力ということですね?」
「サメは特殊な感覚を持つ生き物で一定の範囲内で敏感に察知することができます。これがサメの持つ潜在能力なのです。」
2つの例をご紹介してきましたが上記のように『潜在』は能力などを表す際に使用される言葉です。

潜在は英語でなんて言うの?

『潜在』は英語に直訳すると「latency」や「potential」「suppressed」と表します。ですが、実際の会話で使われる際は接続詞が含まれたり、単語自体が変形したりするので「潜在する」は「be latent」や「be dormant」「潜在的な」は「(形式ばった表現で)latent/potential/dormant」と表現されます。また「潜在意識」は「subconsciousness」や「《be in one’s》subconscious」と違った単語になりますのでご注意ください。

潜在は中国語でなんて言うの?

『潜在』は中国語で表してもそのまま『潜在』になります。言葉の意味も日本と全く同様で、表面には表れず内にひそんで潜在する目には見えないもののことを指し示します。中国でも意味や使い方は日本と全く同様です。また、使い方も日本と同様で、例えば「潜在的意識=潜在意识」「潜在的危機=潜在危险」「潜在的な変化=潜在変化」など秘めているものが何なのかについてより細かく、より詳しく分けることのできる言葉にもなっています。

潜在の類義語や関連語は?

さて、つぎに『潜在』の類義語や同義語について紹介します。類義語では「隠伏」や「潜伏」「伏在」「隠された」「息を潜めた」などが当てはまります。また、関連語になると「原石」「未発達」「発展途上」「意識下」「予兆」「兆候」「因子」などが挙げられ、これらは個の持つ秘められた物以外にもまだ発揮していない・開花していない眠っている能力や力などといった単語も含まれています。そのため、それぞれの単語を細かく見ていくと若干意味合いが異なりますね。

潜在の対義語は?

つづいて『潜在』の対義語や反対語を紹介します。目に見えない内に潜んでいることを意味する『潜在』には、反対の意味を持つ「顕在」が対義・反対語にあたります。
「顕在」とは、「はっきりと目に見えるかたちとして表れていること」を意味します。ですので、実際に目で見ることができない『潜在』とは逆にはっきりと目に見える何かしらのかたととなって存在する“もの”こそが「顕在」であり、全くの反対を意味する言葉なのです。

潜在を使った熟語や慣用句、ことわざはある?

『潜在』という単語を使用した慣用句は多く存在します。例えば、よく聞く言葉として「潜在意識=精神分析などで、活動はしているが自覚されない意識」や「潜在需要=購買力の不足や商品情報の欠如などの理由により、市場に現れてこない需要」などの言葉は日常でも見聞きすることがあるかと思います。また、その他「潜在主権」や「潜在成長率」といった世の中や社会せも使用される機会の多い慣用句など、わたしたちの生活する社会において重要な言葉であることもわかりますね。

潜在にまつわるサイト

『潜在』に関するサイトを2つ紹介します。
https://spicomi.net/media/articles/924
Spicomiが運営している様々な人間の「ライフ」に関するコラムがまとめられているサイトです。日常生活のことから恋愛、占いなど多数のジャンルを取り扱っており、ポイントごとに絞って解説しています。ここでは、潜在能力の意味から眠っている能力を引き出す方法などが掲載されていて非常に面白いコラムですので、是非おすすめです。

http://michirich.com/
こちらでは、科学では証明されていない人生を豊かにしてくれる知識やノウハウをコラム形式で紹介しているサイトです。目には見えない人間の心理や真も潜在能力を引き出す方法など様々な視点から解説しており、勉強になるサイトです。

潜在の意味や使い方についてのまとめ

『潜在』という言葉について様々な視点から紹介してきましたが、この言葉は見聞きする機会は多いけれど、あまりピンとこない方もいるかと思います。
ですが、わたしたち人間が生活する社会などでもよく聞く言葉であり、自分たちの中にもまだ発揮していない秘めた力や能力、すなわち「潜在能力」が眠っているのかもしれませんね。

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