消費という言葉は普通に生活していても普段から良く耳にする言葉ですね。確かになじみ深い言葉ですが、実際のところ、どういった意味を持っているのか、あるいはどういった場面で使うのが適切か。再確認の意味も含めて、紹介していきます。
また、英語や中国語などの外国語における消費の意味や使用例も含めていきたいと思います。
目次
消費の読み方
消費は「しょうひ」と読みますね。ある書籍では「無駄な消費」という意味合いで、ムダという振り仮名をふって消費としているものもあります。とりわけ、消費というのはビジネスや経済を語る場面や書籍で頻出する言葉なので、こういった近い意味や同時に示したい事柄をダブルミーニング的な使い方をする場合があります。そういった場合にはきちんと振り仮名が振ってあるので、覚える必要はありませんが、そういう使い方があるという認識はしておいた方がいいかもしれません。
消費の意味について
消費の意味はいくつかあります。まず身近でわかりやすいのは、私たちがスーパーなどでモノを買うこと、これを消費と言いますね。また、単純にあるモノを使ったことで減少することも消費と言います。ずっと走り続けていれば、体力は消費しますし、電池を使い続ければ消費しますね。形式的な少しお堅い言い方であれば、人間の欲望を満たすために地財を費やす行為とされています。結局のところ、大抵の物事で何かを減らしたり、費やすことを消費というわけです。
消費の正しい使い方
消費は意味の通り、何かを減らすことや費やすことを言うので、わかりやすく、なじみ深いところでいえば、お金を消費するという使い方が最もメジャーでしょう。一般的なものはこういった消費が主ですが、社会的にみると単なる消費ではなく、生産的消費と、非生産的消費という違いがあります。上記の個人的な消費が非生産的消費で、原材料などの形で生産過程に投入することが生産的消費です。いずれも正しい使い方ではありますが、なじみがあまりないので、あるということを少し覚えておくだけで良いでしょう。
消費の間違った使い方
消費は減らすこと、費やすことを意味しますが、消費したモノ自体を指すわけではないので、「消費を取り戻す。」、「消費を新たに生産する。」といったような使い方をすると、意味が通りませんので間違った使い方になってしまいます。。なので、消費の後には、きちんと具体的なものや、モノという語を付け加えて、意味が通るようにしましょう。「消費したものを取り戻す。」「消費したモノを新たに生産する。」この様にすれば、意味が通りますね。
消費を使った例文
一口に「消費」といっても、いろいろな意味や、支店を変えることで使い方が変わったりと、良く知っている言葉に見えて、意外と知らなかったことも多いと思います。意味や正しい使い方が分かったところで、実際に「消費」を使った例文を見てみましょう。わかりやすく、実践的な使い方を見れるように会話形式の例文になります。
消費の使い方【例文その①】
小学校高学年の息子が最近良く食べるということについての夫婦の会話。
「あいつは最近良く食べるようになったな。」
「そうね、お米の消費が月を追うごとに増えていってるわ。」
「ここ数カ月で劇的に増えてないか?」
「三か月前に野球を始めたから、そのせいかも。」
「スポーツやると腹が減るもんなあ。それにしたってこの消費量の増え方はすごいな。」
「本当よ。成長は嬉しいけど、お金がかかって仕方ないわ。」
子供の成長は嬉しいものだが、その分消費も増えていくのは必然なのだ。
消費の使い方【例文その②】
うどんの消費量日本一の香川県は、うどん県というほどうどんを前面に押し出した県である。以下はそれについての会話である。
「香川県のはうどんの生産量も消費量も日本一だからうどん県って呼ばれているんだってさ。」
「知ってる。」
「埼玉県が生産量2位なんだけど、うどん県に名乗りを上げているらしいよ。」
「でも埼玉は生産量も消費量も香川の半分もいってないよ。甘く考えすぎだと思うよ。」
どうやら、片方は香川県出身だったようだ。
消費は英語でなんて言うの?
消費は英語で「consumption」と言います。メジャーな使いどころでは、国内消費という意味の「home consumption」というのがあります。
また、日本語の消費と同様、派生形の単語が多く、聞くことが多いものでは、消費者という意味の「consumer」という単語があります。使い方としては消費者運動という意味の 「a consumer movement」などがあります。いずれもビジネスなどで英語を使う場合には目にしますが、日常ではあまり使わないかもしれません。
消費は中国語でなんて言うの?
消費は中国語で「消费」と書きます。発音は「ジィアオ フェイ」となります。基本的には日本語の「消費」と似たように使い、消费者とすることで消費者という意味になったり、消费模式で消費モデルという意味になったりします。文章では「这个工厂每天消费很多物资。」という風に使います。この文の意味は、「この工場では毎日多くの物資を消費する。」となっています。字が少し違うだけでほぼ同じような使い方や意味ですので、わかりやすくて覚えやすいですね。
消費の類義語や関連語は?
消費の類義語は、使い果たすという意味では消耗というのがあります。他にも、費やすななども同じ意味として扱えますし、お金を使うという意味では出費や支出も当てはまります。また、製造や生産などにおいては、使用や利用、需要なども類義語として存在します。いずれも、何かの目的のためにモノやエネルギーを使っている状態や、減らすことそのものを指しています。意味の範囲は広いので、減らすだけでなく、終わってしまった状態、つまり使い果たすという意味でも使うことができます。
消費の対義語は?
消費の対義語はシンプルでわかりやすいものであれば、生産が最も最初に思い浮かぶでしょう。生産者と消費者の関係性を見れば、非常にわかりやすく、企業、人が作ったものを、誰かが購入し使ったり、食べたりという日常的な風景こそが、消費と生産が対義語であることの何よりわかりやすい例でしょう。
また、消耗や使い果たすといった意味における対義語は、蓄積というのが最も当てはまる語句でしょう。さらに、増強や増加なども当てはまるでしょう。
消費を使った熟語や慣用句、ことわざはある?
消費を使った慣用句は、身近なところで言うと、食品の消費期限が最もメジャーではないでしょうか。賞味期限は美味しく食べられる間安の日付。消費期限はそれまでに食べないと健康を害する恐れもあるので、食べて体調を崩しても責任はとりませんよ。という表示なので覚えておきましょう。他には、何度も出てきている消費者もその一つですし、その消費者に語句を付け加えることで完成する、消費者金融や、消費者契約なども慣用句に含まれます。
消費にまつわるサイト
ここで消費関連のサイトを紹介いたします。
まずは、内閣府経済社会総合研究所の消費動向調査についてのページです。
消費者の暮らしや変化を調査しているので、見てみると面白い発見があるかもしれません。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/menu_shouhi.html
次は消費者庁が消費者の意識を調査した報告書などがあるページです。
日ごろの消費生活の中での意見や経験を見ることができるので、自分とは違った立場や境遇の方に対する意識が変わったり、今後の参考になるかもしれませんよ。
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/survey_002/
消費の意味や使い方についてのまとめ
良く耳にし、口に出す機会も多い消費という言葉ですが、実際に向き合ってみると、実に様々な使い方や意味があるということが分かったのではないかと思います。確かに、多くの意味を持ちますが、お金に関することが大部分ですので、知らん顔で関係ないと思うのではなく、いろいろな消費に向き合って、なるべく無駄のない生活を目指していきたいですね。
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