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特典とは?の意味と使い方を解説

特典
「特典」というとなにやら重厚な響きがありますが、実際には、我々の日常の会話でもとてもよく使う言葉です。
例えば、たくさんの方が持っているポイントカードや、キャンペーンなどの「割引特典」や「会員特典」などですね。
そんな「特典」は、どんな意味でどんな使われ方をしているのかを、例などを見ながらわかりやすく解説していきましょう。

特典の読み方

読み方は、皆さんご存知のように「とくてん」です。
「特典」一文字では、読み方はまさに「とくてん」としか読みようがありませんが、
「特」と「典」のそれぞれの読み方としては、どんなものがあるのでしょうか。
「特」は、音読みは「トク」、「ドク」、訓読みは「おうし」、「とりわ(け)」、「ひと(つ)」、「ひと(り)」などの読み方があるようです。
「典」は、音読みは「 テン」、訓読みは「のり」「ふみ」などと読むそうです。
どちらも、音読みの方はなじみがありますが、訓読みの方は聞いたことがない読み方ですね。

特典の意味について

「特典」の意味は、皆さんよくご存知のように、特別に与えられる待遇や権利や物品などを意味します。
この「特典」の意味合いは、「特」「典」のそれぞれの漢字の意味からもよくわかります。
「特」「は「特別」の「特」であり、その訓読みからも「とりわけ」「ひとり」「ひとつ」など、特別に選ばれたイメージがあります。
また、「典」とは、基本となる書物、いつも変わらぬ基準、手本などの意味の他に、特別の扱いという意味もあります。
これらから、「特典」とは、特別に与えられる待遇(=扱い)という意味になるのですね。

特典の正しい使い方

「特典」の「特」には、その訓読みから、「とりわけ」「ひとり」「ひとつ」などの意味があります。
「典」の意味あいは、「特別の扱い」ですから、「特典」という言葉を究極な意味で正しく使うには、「たった一人の選ばれた人に与えられる特別の扱い」という場合に使われるべきなのかもしれません。
ですが、一般的には、たった一人でなくても、何かの基準で選ばれた人であれば、複数人の人に与えられる特別な待遇や権利や物品ということになりますね。

特典の間違った使い方

「特典」とは、特別に与えられる待遇や権利や物品などの意味ですので、特別に与えられるわけではない場合や、特別に与えられるのだがその内容が大したものではない場合は、「特典」とはいえないでしょう。
例えば、後者の例として、「当選した1名の方に今年のカレンダーをプレゼント」という特典があっても、既に12月に入り今年もあと数日、という時に今年のカレンダーをもらっても仕方ないですよね、というより、いらないですよね。
こういう場合は、いくら選ばれた一人でも「特典」ではありませんね。

特典を使った例文

「特典」という言葉は、本来はかしこまった使われ方でしたが、だんだん我々の日常の生活の中に浸透して、現在ではすっかり日常使いする言葉になりましたね。
この「特典」を使って、我々の日常生活の会話などの中で気軽に使うような例文と、ビジネスの取引の会話や、契約書や公式な書類などに使われるようなかしこまった使い方の例文を見てみましょう。

特典の使い方【例文その①】

「この会員優待キャンペーンって、毎日日替わりで割引券や無料券なんかの特典があるんだって。今入会したら、さらに20%オフの特典もあるから、早く入会しないと損だよ。」
「え、そうなの?そんな特典があるなら、私も入会しようっと。」
こんな会話って、私たちの日常生活の会話によくありませんか?
この場合、「特典」とは、入会した会員だけに(=特別な対象だけに)与えられる、割引や無料券などの優待(=特別な権利)になるわけで、もっとカジュアルな言葉でいうと、「メリット」のニュアンスに近いかもしれませんね。

特典の使い方【例文その②】

「弊社が、御社のプログラムを導入するメリットはどんなものがありますか?」
「低コストで導入可能な特典付与システム、特典付与方法、及びプログラムを提供いたします。」
先の日常会話での「特典」に比べて、こちらの「特典」は、なんだか重厚な感じがしますよね。
その「特典」を享受するために、なんだか特別な手続きや準備が必要な気がします。
ビジネス上の会話なので当然かもしれませんが、「特典」と言う漢字を使って丁寧語でしゃべると、実際にはそれほどのものでなくても、なんだか立派な内容に思えてきますね。

特典は英語でなんて言うの?

固い意味の場合は、”privilege”ですが、我々が毎日の生活の中でよく使う意味合いだと、”special offer” の方が良いかもしれません。
The company provided 20% discount as a special offer to subscribers of the magazine.
その会社は、雑誌の購読者に特典として20%オフの価格を提供した、という意味で、この文章で”privilege”を使うと、ネイティブの方は少し違和感を感じるかもしれません。

特典は中国語でなんて言うの?

中国語では、日本語の「特典」にあたる言葉はいくつかあるようです。
例えば、「特权」は権利や特権などの意味合いがあり、日本語の「特権」に近いイメージで、例えば政治やビジネスで上の立場の人間が持っている特典などの場合に使うようです。
ピンインは「tè quán」と発音します。
また、「优惠」は権利などの意味合いもありますが、特恵、優遇など少しやわらかい印象の意味もあり、こちらの方が、我々が日常的に使う日本語の「特典」に近い意味合いのような気がします。
ピンインは、「yōu huì」と発音します。

特典の類義語や関連語は?

「特典」は、先に記載したように、特別に与えられる待遇や恩典ですが、類義語として、「特権」や「特恵」「メリット」などがあります。
「特権」は、特定の人・身分・階級に限って与えられる特別の権利で、特典よりも「限られた人」、場合によっては「身分の高い人」に与えられる権利で、上から目線的な感じがします。
一方、「特恵」は、特に有利なようにとりはからうことや特別の恩恵で、こちらの方が我々がふだん使う「特典」の意味合いに近いような感じがします。
また、「メリット」になると、もっと身近な印象になりますね。

特典の対義語は?

「特典」のいわゆる対義語というものはないようです。
類義語の「特権」の対義語も、ぴたっと来る言葉はないようなのですが、「特権」は特定の人、身分、階級に限って与えられる特別の権利と言う意味なので、その反対は、全ての人が平等に持っている権利ということになり、「公平」や「平等」と言う言葉が対義語になりますかね。
もうひとつの類義語の「特恵」も対義語はないのですが、こちらも反対の意味は、特に有利なようにとりはからうことや特別の恩恵がないことになりますので、やはり、「公平」や「平等」が近いでしょうか。

特典を使った熟語や慣用句、ことわざはある?

「特典」を使った熟語としては、会員特典、議員特典があります。
会員特典は、私たちの生活の中でよく使いますね。
例えば、「新規入会で、10,000ポイントプレゼントの会員特典があります!」など、我々庶民にとっては無料でもらえるものなら欲しい、という気持ちをくすぐるフレーズですよね。
また、議員特典とは、不逮捕特権や、一般官吏よりも多い歳費、通信手当、二人の秘書への国費支弁などをさすそうです。
不逮捕特権はともかく、歳費や通信手当、秘書の国費支弁などお金に関する特典は、なんだかうらやましい感じがしますね。

特典にまつわるサイト

ANAの会員サイトです。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/
マイレージカードをお持ちの方も多いかと思いますが、国内、海外の空席確認や予約などはもちろんのこと、ANAマイレージで、特典航空券やアップグレード、お買い物やお食事、Edyをはじめ、楽天スーパーポイントやTポイントなどへの交換も可能です。
こちらは、ドコモのキャンペーンサイトです。
https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/
大きく分けて特典の種類は、料金・割引キャンペーン、プレゼントキャンペーン、イベント・その他があります。
無料でもらえる特典もたくさんあるので、ドコモユーザーの方は、是非確認してみてください。

特典の意味や使い方についてのまとめ

「特典」とは、特別に与えられる待遇や権利や物品の意味で使われ、本来は公式の場やビジネスなどのかしこまった場面に使われていた印象があります。
ですが、いまやポイントカードの特典やキャンペーンやフェアなどの特典などのように、私たちの日常の会話の中でも頻繁に使われていて、「お得情報」的な意味合いの方が、我々にとっては馴染み深い言葉になりましたね。

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