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雑感とは?の意味と使い方を解説

雑感
「雑感」
日常生活ではなかなか聞かない言葉ですが、メディアでたまに使われますね。
アクセス数を収入にするプロブロガーにしろ、趣味で書いている人にしろ、日常をテーマにしたブログを書いている人には馴染みのある言葉でしょう。
文学的な響きなので、読書家の人はドキリとしますね。

今回は、「雑感」という言葉の使い方や意味を、似た言葉と共に探っていきましょう。

雑感の読み方

「雑感」は音読みで「ざっかん」と読みます。
訓読みで読むことはできません。
ここで、2つの漢字に分解してみましょう。
「雑」の感じには複数の意味があります。
1つ目は「色々なものが混じり合っている」。
2つ目は「多くのものが統一なく集まっている」。
3つ目は「やり方が丁寧ではない、大雑把なこと」。

「感」は「心の動き」を意味します。
これに「雑」の2つ目の意味をつけて「雑感」になります。
後ほども説明しますが、くれぐれも3つ目の意味と勘違いしないようにしましょう。

雑感の意味について

「雑感」とは、「雑多な感想」のことであり、まとまりのない感想のことです。
普通、文章や口頭で感想を述べる時は一旦頭の中で話をまとめて、整理してから述べるはずです。
学生時代に書かされた小論文を思い出してみて下さい。
ひとつのテーマをもとに、分かりやすく文章を作りましたよね。

これとは逆に、思いつきのままにまとまりのない文章を作ればそれは雑感になります。
巷によくある「つれづれブログ」と称して自身の思いを綴ったブログ記事も雑感になります。

雑感の正しい使い方

ここでは「雑感」の正しい使い方を紹介します。
新聞でよく使われる言葉です。
最近新聞離れが進んでいるので、わからない人はネットニュースの記事などを思い出すとわかりやすいでしょう。
取材した内容に加えて、筆者本人の感想が載せられていますよね。

きっちりと論理的に書かれた文章ではなく、筆者の感性のままに書き綴られた文章を「雑感」といいます。
後ほど紹介する「所感」とは違い、細かいルールや作法がなく自由に書けるのが特徴です。

雑感の間違った使い方

「雑感」という言葉の響きから「雑な文章」と勘違いしないようにしましょう。
現代文の授業に出てきた論説文や小論文のようにきっちり論理的に書かれた文章とは反対に、直感的に感想を書き連ねられているというだけです。
単に細かいルールがないだけ。
筆者は決して、いい加減な気持ちで書いている訳ではありません。
「雑感だから深く考えて書いていないんだな、雑な文章なんだな」と思い込んで馬鹿にしていると、あとで恥をかいてしまいますよ。

雑感を使った例文

これから2つの例文を紹介するにあたって、導入となる文章を完結にまとめてください!ここでは「雑感」を使った例文を紹介します。
普段の会話ではあまり使わない言葉ですが、新聞や記事などでよく使われます。
新聞離れが進んでいるため、ネットの記事をテーマにした会話の方が馴染みやすくなると思えて「ブログ記事」にまつわる会話文の例を2つ用意しました。

雑感の使い方【例文その①】

A「このサイトおすすめだよ」
B「……」
A「取材した内容もわかりやすいし、雑感も独特の切り口で書かれてて面白いの!」
B「これはいいね!私じゃこんな視点思い付かない」
A「私も。これ書いた人絶対頭いいよね」
B「頭の良さって学歴に関係しない部分もあるよね」
A「よし。このサイト面白いからSNSにシェアしようか!」
B「それはいいね!A友達多いから、すぐ拡散できそうだよ」
A「どんな雑感入れたら『いいね』がいっぱいつくかな?」

雑感の使い方【例文その②】

C「Dの雑感ブログ、ウケてるみたいだね!」
D「いやいや。まだ全然読者いないし」
E「それでも仲間内では評判だよ」
C「Dこんな面白い考え方してたんだ」
D「いやいやそんなに言うなよ、恥ずかしいな」
E「面白いからいいじゃん」
C「雑感ブログだから、素直に感じたままに書けばいいんだよな」
D「書き方にこだわらなくていいから自由でいいな。あーあ、卒業論文もこんな風に型にはまらない書き方ができればいいのに」
E「お前それを言ったらおしまいだろ。雑感だけ書いてOKなら全員合格じゃん」

雑感は英語でなんて言うの?

「雑感」は英語で「miscellaneous impressions」「miscellaneous thoughts」と書きます。
「miscellaneous」は「雑多な」という意味の形容詞になり、「感想」や「考え」という意味の名詞を付け加えて「雑感」を意味する熟語ができました。
日本語で2つの漢字を組み合わせて熟語を作るのと同じような感じですね。
例文
「Reflections on the European War.」
欧州大戦雑感。

雑感は中国語でなんて言うの?

「雑感」を中国語で「杂感」「心理印象」などがあります。
「杂」は「雑」の漢字を中国語で表したものになります。
日本語と同じように、これに「感」をつけると「雑感」の意味になります。
「心理印象」はよりわかりやすい言い方になりますね。
「心理」と「印象」の言葉を組み合わせて「自分の心で感じた素直な印象」という意味になります。
日本語で使われる漢字の元になっている中国語ですが、言葉の繋ぎ合わせ方が面白いですね。
例文
「最近写了几篇杂感。」
最近何編かの雑感を書いた。

雑感の類義語や関連語は?

「雑感」の類義語は「感想」があげられます。
小学生の頃、授業や宿題で読書感想文を書かされた覚えはありませんか?
楽しかった人もいれば面倒だった人もいるはずです。
あれも、本を読んで感じたことや考えたことを自分の言葉で率直に述べていますよね。
「感想」も「雑感」もよく似た言葉ですが、日常生活では前者の方がよく使われます。
しかし後者の方がより文学的な響きになるため、ブログやエッセイ記事を書いている人は後者の表現を使った方がお洒落な印象になりますね。

雑感の対義語は?

「雑感」の対義語は?
いきなり言われても、すぐには思い付かないですよね。
対義語とは少し違うかもしれませんが、実はよく似ていて類義語と思われる「所感」が言葉の使い方という意味では「雑感」と反対になっています。

「所感」は書き方のルールがしっかり決まっています。
心が動いたテーマについて考えたことからどう改善していくべきかを述べる文章、お礼の文章の2通りと決まっており、感じたことをきっちり具体的に書かなければなりません。
一見似たような意味でも、アバウトで直感的に書く雑感とは逆ですね。

雑感を使った熟語や慣用句、ことわざはある?

「雑感」を使ったことわざはほとんどありませんが、「雑感ブログ」をはじめとして前や後ろに色々な言葉をつけて熟語にするパターンが多々あります。
例えるなら「其中雑感」「世相雑感」「平家雑感」「散歩雑感」など。
こうなると、もはや造語のようなものですね。

また、後ろに「的」をつけて「雑感的」という形容動詞にすることもできます。
こうすると、「つれづれなるままに書いた文章」「思い付くままに書いた文章」という印象になりますね。

雑感にまつわるサイト

「雑感」といえるブログ記事の例を集めました。
ここまで言葉の説明を書いてきましたが、「結局雑感ってどんな文章なの?」と疑問に残る人もいるでしょう。
そんな人はこちらをどうぞ。
1つ目はお目当ての記事が探しにくいですが、そのまとまりのなさがまた「雑感」らしさがあります。
2つ目はレイアウトもお洒落で、様々なテーマがまとめられていて「雑感とはこういうものか」がわかりやすい記事になっています。
これを読めば「雑感」という言葉の意味も直感的にわかりますし、筆者の素直な感想からは色々と考えさせられます。
http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/touch/archive?word=%2A%5B%BB%A8%B4%B6%5D
https://constellations-japan.com/archives/category/%E9%9B%91%E6%84%9F

雑感の意味や使い方についてのまとめ

活字離れしている現代では、普段の会話であまり使われない「雑感」。
今では誰もが気軽にブログを書けるようになりネット上には数多くの雑感が溢れかえっていますが、実は昔から雑感は世の中にありました。
学生時代に習った三大随筆、あれも作者が当時感じたことを思うがままに書き綴ったものです。
「つれづれ」というジャンルの雑感ブログが多くある現代にも、平安時代からの歴史が引き継がれているのかもしれませんね。

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